長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ひとりごと

小さなお客様

今日は小さなお客様が弊社を訪ねてくれた。北陸学院小学校の五年生の子供たちが社会見学に来てくれたのだ。 消防車両を作ることができる会社は全国に13社あり、そのほとんどが関東に集中している。特に日本海側と考えると二社しかないのが現状である。 し…

Wellcome クリストフ

ブリュッセルはベルギーの連邦構成地域のひとつである。人口は100万人程だ。金融の街といて知られ、ロスチャイルド系ブリュッセルランバート本部を抱える。 街は驚くほど綺麗だった。道路にはゴミひとつ落ちていない。世界遺産に登録されており、『小パリ…

NOVELLOは芳醇な香り

フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地域で作られるワインの新酒はボージョレーヌーボーとして親しまれている。全世界の流通量の半分が日本に輸入されている。 時差の関係で日本は世界で一番早くボージョレーヌーボを楽しめるのも人気の理由の一つなのか…

今年は暖冬なのか

昨年の今頃は、立山連峰は雪に覆われていた。 余りにも積雪が多く、アルペンルートも早期に営業を終了したのも記憶に新しい。 過日、新雪の立山三山を縦走したが、その後急速に雪が融け今では黒い山肌を見せている。 ある意味では、いつもなら雪に閉ざされる…

お客様の立場で最善かを自らに問う

『お客様の立場で最善かを自らに問い、妥協しないものづくりと崇高な使命感で消防防災事業を遂行する』 これは私たちの企業理念に書かれたフレーズの一部だ。 最も重要なのはお客様の立場で最善か否かである。私たちは営利企業である以上、当然効率を上げ適…

プラスを伸ばす・マイナスを補強する

うまくいかない事は誰にでもあるものだ。注意を喚起することは一向に構わない。 相手を想い厳しくアドバイスをしてくれるのは人を大きく成長させてくれる。 一方で私は、山のバリエーションルートや雪山に向かうときは十分な情報取集とその為の装備、そして…

現場で初めてわかる事

中学生の時ふとしたきっかけで入部したのが山岳スキー部だった。顧問は大学山岳部出身だった音楽の先生だった。 そして、初めて2000m級の山に登ったのが霊峰白山だった。それから登山の虜になり白山を中心に良く山に足を運んだ。 登山関係の書籍も読み…

縁に出会って縁に気づかず

小才は縁に出会って縁に気づかず 中才は縁に気づいて縁を活かさず 大才は袖摺り会う縁をも活かす これは柳生家の家訓である。 今の人生は、自分にふさわしい人生だと、敬愛する経営者から言われた。 今の自分は過去からの積み重ねの集大成だ。全て、自らが選…

それは技!

消防車の心臓部であるポンプユニットは、職人の技で支えられている。 キュッポラの街といわれた埼玉県川口市は現在では、それは影を潜めてしまった。 多くの鋳造工場の生産は、中国に取って代わられてしまったのである。 ポンプユニットの鋳造方法は真空鋳造…

ALPASは労働環境改善にも繋がる

消防車両の製造は、年度事業であり、物品での入札である為、その年度末までの納車が前提である。入札が執行され、受注が完了するのが9月頃であることから、半年間で一年間の生産を行わなくてはならない非常に過酷な環境である。 また、本来ならば消防車両は…

あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある

消防車両の製造も、年度末を迎え工程もタイトだ。 こんな時こそ、どうあるべきかを考え、つくりこむ事が大切なのだ。 時間が無いことはお客さまにとって理由にはならない。しかし、時にはあまりにも時間に余裕がなければ価値断基準が変わってしまう事も事実…

雪のルートファインディング

10月末の寒波は北アルプスに雪をもたらした。 紅葉が終わり短い山の秋は一気に冬に向かう。昨年は10月末から11月にかけて大量の降雪があり立山アルペンルートも早々に営業を切り上げたのもつい昨日のようだ。 毎年、11月のアルペンルートの営業終了…

上手になる

30代から40代前半はトレーニングといえば、ともかくパワーを付けることを目的としていた。持久力に関しても然りだ。 心肺を追い込んで、心拍数を180拍/分まで持って行くなど今から考えると無理をしたものだ。周りから何を目指しているのか、と言われ…

因果

先ずは、結果を決めることだ。 やると決める事が先決である。『因果』という言葉は『原因』と『結果』を表している。 全ては、原因があり、結果がある。すなわち、反対側から見れば結果には原因があるという事だ。 したがって、結果を決め、それを実現する為…

すべて自分の仕事

会社は一人でできない事をそれぞれが分担して仕事をする組織だ。会社が大きくなればなるほど役割分担は明確になり、自分が与え得られた役割以外は自分の仕事ではないという認識がなされることが少なくない。 何気なく聞き流されているのかも知れないが、私は…

道は人に通ずる

テレビを観ていてふと思った。日本人はいろいろな事を『道』に昇華させてしまう。 文化面では茶道、華道が言うまでもなく、武道では空手道、柔道、剣道、相撲道をはじめとして、海外からやって来た野球まで野球道としてしまうところが面白い。 それぞれの『…

日本語を知らないことを知る

何時ものように出張の行き帰りの航空機のなかで読む本を空港の書店で物色する。読み進めると、そのなかに書かれた『袖触れ合うも多少の縁』という言葉に目が止まった。 何やらおかしい。本来なら『多少』ではなく『他生』が正しい。多分、知ってお使いになっ…

キャリアアップ??

『転職の理由はキャリアアップです』 よく耳にする言葉だ。転職の理由は様々なのだろうが、キャリアを積み能力を高めるためにと転職を繰り返す。 一方で、私がお世話になった前職の会社には勤続20年、30年という先輩が沢山いた。彼らは、経験を積み、難…

本質を見抜く

いくら、言い訳をして取り繕っても、真実は自分の中にある。事実は、山ほどあるが、真実はひとつだ。 事実に惑わされることなく、本質を見抜く目が大切だ。 事実が、あまりにも多くなると本質が埋もれて見えなくなりがちだ。 問題の本質は何か。。それをシン…

なぜ速さにこだわるのか

山小屋でお酒を飲みながら語らうのは楽しいものだ。ちょっとお酒が入るとその人の人となりを垣間見ることができる。 それぞれにとっての山があり、純粋に山に登る仲間と時間をともにするのはいろんな意味で刺激的だ。どのようなスタイルでも山を楽しむことが…

雪の閉山祭

紅葉は森林限界より低い標高1400m辺りまで下りて来ており、素晴らしいコントラストを見せてくれている。 一方で北アルプスの山々からは雪の便りが届き、厳しい冬はもう直ぐそこだ。 私たちの安全を守ってくれた北アルプスの山小屋も今年の営業を終え、こ…

鳥は遠くを見ている

俯瞰的に物事を視る。。部分では無く、全体から部分を視ることの大切さを痛感する。 法隆寺の直系、最後の宮大工、西岡常一氏は『木を買わず、山を買え』と言った。 同じ山に生えている木でも北向きに生えているか、南向きに生えているか、日当たりの良い場…

オセロが繋ぐ奇跡

10月9日〜12日までチェコのプラハで開催された第42回世界オセロ選手権で世界最年少11歳で優勝の栄誉に輝いたのが福地啓介君だ。 彼が帰国の際に搭乗した航空機の機長が彼の快挙をアナウンスするというサプライズをくれたのである。 実を言うと、この…

モチベーションではなくプロ意識

研修でモチベーションを上げるのはカンフル剤の様なものだ。 さらに言うなら、モチベーションを上げるというのはある意味正しく、ある意味で正しくない。 モチベーションは、セルフモチベーションでなければその意味がないと思っている。外部からの刺激が無…

当たり前は当たり前じゃない

アルパインの技術を学びながら思う事がある。次に行くルートは、その為には何を準備しなければならないか。これらは当たり前ではないから何が必要かを予測し緻密に装備を考えなければならない。 一方で日頃、私たちの周りには当たり前が沢山ある。水道の蛇口…

目指すは頂上にあらず

『目指すは頂上にあらず、心はアルピニストにあらず』 この言葉は、元富山県警察山岳警備隊の城宝勝明氏の言葉だ。 昭和44暮から45年正月にかけて北アルプスには大寒波が襲来した。北アルプス北部にある剱岳は記録的な豪雪に見舞われ15パーティ81が…

秋の北方稜線

剱岳本邦から池の平まで続く北方稜線は、剣岳のバリエーションルートのひとつだ。 昨年は池の平から本邦へのルートを歩いたが、今年は本邦からのルートを行くことにした。剱岳山域の山小屋も短い夏の営業を終えようとしている。 今年も何度もお世話になった…

夢を夢とするなかれ

『夢を夢とするなかれ』今は亡き星野仙一、元楽天監督が語った言葉だ。 私を含め、多くの人が何かしらの夢を胸に抱いているのだと思う。夢というと、大それた事と思われがちだが、小さな事でも良いのだ。 小さな夢でもそれを実現させる為には、夢を目標に落…

出逢うべき人に出逢う

人の出会いは不思議だ。強い意志を持ち、かならずやり遂げると覚悟を決めると、私たちは必要な人に必ず出逢うことが出来る。 それも、全てが絶妙なタイミングでそれは起こる。わずかな時間のズレが出逢いを引き寄せ、または遠ざける。しかし、私たちに求める…

知覧特攻平和記念館

知覧飛行場にはもともと陸軍飛行学校知覧分教所があった。少年飛行兵や学徒出陣の特別操縦見習仕官らの飛行訓練の場として建設された。 昭和十九年、戦局は悪化の一途をたどり、同年十月に海軍は神風特別攻撃隊を編成、特攻の第一陣を出撃させたのだ。間もな…