長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

引き算の美学

 北欧家具の美しさが私はとても好きだ。その何が素晴らしいのかといえば、最初にあげられるのはシンプルさである。
 北欧家具のデザイナーは家具のデザインから余分なものを取り去り、機能美を追及している様に思える。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは『単純であることは究極の洗練だ』と言い、『何も取り去るものが無くなった時が最高のデザインだ』と言ったのはパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードだ。そしてアントワーヌ・ド・サン・テグジュペリは『完璧とは、付け加えるべきものがないということではなく、取り去るべきものがないということだ』と言った。
 この究極を目指したのが北欧家具のデザインである様に思う。
 シンプルとは誤魔化しがきかない。だからこそ難しいのだ。書道もどんな文字が難しいのかと言えば、それは『一』や『十』だそうだ。
 私たちは消防車両はシンプルだろうか。それはデザインだけではなく、操作もそうだ。組織も肥大化すると複雑になる。
 そして複雑には不合理や非効率が見え隠れするのだ。皆さんの業務にムダはないだろうか。何故それを行うのだろう。仕事の意味を知る事が複雑な業務をシンプルにしてくれる。シンプルにシンプルに・・・
 そんな意味からすると引き算には美学があると思うのだが、皆さんは如何だろう。
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