長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

技の伝承

 私たちの企業では未来に残す技術のひとつとして、消防車両のリアフェンダーの製造を指定している。
 現在では殆んどの企業が機械加工をした製品を使っていると思う。しかし、私たちは一斎機械を使うこと無く、全てを手作業で行っている。
 確かに非効率といえばその通りだろう。しかし、単純にフェンダーを手作業でつくる技を継承するだけではなく、その製造過程の中で、様々なディテールの意味を理解する事ができる。
 どの様な考え方でつくられているのか、何故、このかたちになっているのか、全てに意味があり、それを手作業でつくる事でフェンダーの意味を知ることができるのである。
 今日、工場の点検に出かけると、一昨年入社した若手社員がフェンダーづくりの技を継承してもらっていた。まだまだ、たどたどしい手つきだったが、前述したようにどうつくるか、を学ぶ前に何故このかたちにになっているのかを学んで欲しい。全てのかたちには必ず意味があるのだ。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです