私、つくる人・・私、売る人・・私、管理する人・・
今期は、私たちにとって正念場である。私が社長に就任した当時の社員数は38名だった。
12年経った現在では、90名を超えるまでになった。そして、売り上げ規模も二倍以上になったのである。それに対応する為に組織を改革し、権限を委譲した。どちらかと言えば町工場の域を脱していなかった私たちが、少しずつ企業に脱皮し始めたのである。
しかし、その弊害のひとつがセクショナリズムである。それこそ、器が小さなうちは、マルチタスクで仕事をせざるを得なかったが、現在では、それそれの組織の下に明確に仕事を分担している。
すると、私、つくる人・・私、売る人・・、私、管理する人となりかねないのだ。
それは私の仕事ではありませんという言葉は、その最たるものである。仕事は全てが私たちの仕事だ。ただ、主たる役割を担い、分担して仕事をしているだけなのである。
仕事全体を見る事で仕事を理解し、最終的にお客様にご満足いただける消防車両を製造する事が私たちの使命である。