長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

このお店からしか買わない・・・

 ある地方都市の電気店の話である。
 その地方都市にも大手電気量販店があるのだが、このお店は全く売り上げが下がるどころか、伸び続けているのである。
 地方都市のローカルな電気店なので販売価格も大手電機量販店に太刀打ちできるはずもない。しかし、その答えは、お客様の声から理解できた。
 お客様は口々に『このお店からしか買わない・・・』と仰るのである。このお店の店員はお客様にお困りの事があればどんな事でも出来ないと言わずに対応してくれるのだ。
 ある時、水周りから水が漏れた時、『水が漏れていて困っているの・・』と言うと、すぐに知り合いの水道業者に電話をして対応してくれたそうである。
 自らの商売の枠を超えた事案でも決して『できません』『それは私たちでは取り扱っていません』と言わずにお客様の目線に立って対応してくれる。
 当然、お客様を紹介してもらった、水道業者も何かを買う際にはこの店から購入するだろう。
 この話から以前ブログに記したアメリカのノードストロームというデパートを思い出した。このデパートの経営理念は『お客様の喜ぶことをしよう』だ。
 自分のお店に売っていないものを買い求めに来たお客様を、その商品が置いてある他店まで連れて行ったという話はあまりにも有名だ。
 その結果、そのお客様はノードストロームをお抱えにしたのだ。本当にお客様の目線に立ったサービスを私たちは行っているだろうか。『それは私たちの会社では扱っていません』という言葉で簡単にすませていないだろうか。
 大きな差はお客様を思いやる小さな行動の積み重ねから得られるのである。
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