ダイエットは理屈を理解して・・
栄養学を学んだのは、かれこれ25年以上も前のことだ。当時は栄養学という言葉さえあまり聞かない時代だった。
ダイエットというと食べる量を制限し総カロリーをコントロールしようとするが、問題は総カロリーではなく、その質にある。
人間は60兆個の細胞からできていて、その原料は8種類の必須アミノ酸だ。良質なアミノ酸を取ることが先ずは基本だ。
そして、様々な働きをするビタミン、ミネラルも必要だ。カルシウムは一定量が血中にあり、筋肉の収縮を助ける。心臓が鼓動するのも腕や足を曲げるのもカルシウムが陰で働いている。
血中のカルシウムが減ると骨からそれを補給しようとする。したがって骨が弱くなってしまうのだ。
また、食べたものをエネルギーに変換する際に消費されるのがビタミンB群だ。さらに、ブドウ糖を代謝するのに消費されるインスリンはビタミンB6がその原料となる。
食事を制限すると、これら必須アミノ酸やビタミン、ミネラルも不足してしまう。必須アミノ酸不足からくる筋肉量の低下は、基礎代謝を落とし、一旦体重は減るがリバウンドしやすい身体となってしまう。
ダイエットと運動を一緒に行う場合は、良質のたんぱく質とビタミン、ミネラルは不足しないように注意が必要だ。
また、食事制限は血中のインスリンの濃度を大きく変化させてしまうのでさらに太りやすくなってしまう。インスリンの濃度が大きく変動しないように、総カロリーを考え、ちょこちょこ食いをするのが良いと教わった。
何れにせよ、アスリートは力を維持することができるようにウエイトコントロールをしたいものである。