長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

タイ四日目(志をもつ)


 前インターナショナルセールスマネージャーの退社に伴いチェス社のインターナショナルセールスマネージャーは、25歳の若者が抜擢された。
 また、チェス社の工場長は30歳の青年だ。両者とも私たちの多くの要求を整理、理解し、確実に答えを出してくれる。
 夕食を共にすると、自分のポジションに対して困難な事が多いと愚痴もこぼすが、将来チェス社を背負って立つマネージャーになるには、若い間に様々な部門で経験を積む事が要求されるのだと話すと大変だが頑張るという意思を示す。
 今回、同行させた弊社の若手社員と同じ年廻りである事を考えると、精神的にも自立をしていることに感心してしまう。昔、日本では11歳から16歳の間に元服を迎えた。大人になると認められたのだ。ある意味でこの頃の日本人は非常に精神年齢が高かった。
 昨今では、すべての若者がそうだとは言わないが、全体的に精神年齢が低下してきていると言わざるを得ない。チェス社の若手マネージャーは、ひいき目に見ても弊社社員より大人だ。
 大変でも自らの立場を理解し、主体的にやり遂げる精神力を持っている。また、良い大学を出ても就職口が少なく優秀な人材がタイにはゴロゴロしている。
 近い将来、日本の高齢化は労働人口の大幅な減少を招き単純労働は、法規制を緩和し外国人労働者を受け入れざるを得ない時が必ずやってくると思っている。
 そしてタイ国に代表されるような優秀な人材が、志を持って日本でコアな仕事をするようになったら、企業の大きさや、給料の良し悪し、福利厚生の充実、休日の多さなどが企業を選択する基準のひとつである日本人の若者と、志を持って貪欲に仕事を選ぶタイ人との差は埋め難くなってしまうのは火を見るより明らかだ。
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