長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

タイからのお客様


 彼との出会いは2012年、ドイツだった。Zieglerのミーティングのなかに見つけたアジア人だった。声をかけるとタイの消防車メーカーの社員とのこと。
 タイの消防車両の実情や市場について話をした。ドイツからの帰りの空港でまた彼にばったりと会った。何か妙に気が合う気さくな人物だった。
 2013年GFRP製モノコックストラクチャーの開発が暗礁に乗り上げ、困り果てていたところ彼のことを思い出したのだ。確かタイではGFRP製の消防車両をつくっていると言っていた。
 直ぐにアポイントを取ってタイに向かった。一年振りの彼は相変わらず気さくに私たちを迎えてくれた。ある意味で高を括って出かけたタイだったが、その技術水準の高さに驚いたのだ。
 彼らが居なければGFRPモノコックストラクチャーの実現は出来なかっただろう。彼は昨年会社を辞めドイツ企業に就職したが、彼との付き合いは続いている。
 今回家族をつれ日本を訪ねてくれた。タイで受けた恩は日本で返す。人の繋がりは可能性と機会を生む。人生とは面白い。
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