長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

理屈を理解する

 ホンダがつくる、レーサーレプリカ『RC213V-S』の生産に携わる事ができる作業者の条件は、部品の一点一点の存在理由(何故それを使うのか、その理由)を理解し、且つ、組みつけの条件の意味(何故その組み付け条件なのか)まで熟知している事が求められる。
 単純にこう造りなさいではなく、なぜその部品なのか、そしてなぜその組み付け条件なのかを説明できることで、全ての意味を理解できるのである。
 私たちの業界であるメーカーが低圧損(低圧力損失)ホースを開発した。従来の送水用ホースに比べ圧力損失が半分になる。これは非常に画期的だ。
 特に一本の送水用ホースを延長し、先端で分岐体系を取る場合は効果は絶大だ。しかし、それをしっかりと説明するには技術全体の意味を工学的に理解することが必要なのだ。
 それを理解せずして、ホースの圧力損失が半分になる事を説いても、これがいかに実践に有利かを説明することは難しい。
 先ずは説明する側が理屈を理屈として理解することだ。そのホースの存在理由を十分に理解することに大きな意味が存在するのである。
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