長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

あれから8年

 その時の事を思い出す。名古屋高速道路を降りたところで車載テレビから緊急地震速報が流れた。ビルの中から多くの人が飛び出してきたのを今でも鮮明に覚えている。

 会議会場のロビーのテレビで津波仙台空港をを襲う場面を食い入るようにみた。これはただ事ではないと思い、金沢に取って返した。二週間後に現地に入り、私たちの与えられた立場の中で何を求められ、そして何ができるかを考えた。
 考えた事業に対して様々な意見はあった。しかし、大切な事は今できる必要な事を実行するにはどうすれば良いかを考える事だった。あれから8年の歳月が流れた。

 この時期になるとあの時の事を思い出す。過去の時間軸から未来を見たとき、それが不確実である事は確かだが、未来を信じ、覚悟を持って望めば思い描いた未来に近ずく。当時、未来だった現在から当時現在だった過去を見た時、その過程が細い糸で繋がる事に気づく。

 誰がなんと言おうとやりきって見せる。