長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

変わるもの、そして変わらないもの

 日本の元号の最初は645年に制定された大化だと言われている。それから1400年の間に247の元号が定められた。
 過去には、天皇が変わる時に元号が変わっていたのではなく、世の中に大きな災いがあった時など、それをリセットし世の中が良くなるようにと祈りが込められ改元されたのだ。
 ふた文字の元号に日本の未来を重ねたのである。また、これまでは中国の古典が出処だったが、今回は日本最古の古典である『万葉集』から元号が選ばれたのも素晴らしいことだと思う。

 この度、今上陛下が譲位あそばされることで元号が変わるが、天皇陛下が折に触れ、国民のために祈ってくださっていることや、皇室の最重要の役割が国家、国民の安寧を願う祭祀である事に変わりはない。これは普遍であり不変だ。

 どんな世の中になろうとも変化と不変は共存する。企業で言えば不変であるべきは理念や哲学である。変化とは経営の手法や時代の変化と共に求められるものだ。

 そして、仕事の原点は、私たち何者であり、何のために社会に存在するのかを常に中心に据え活動する事だ。

 私たちはイメージできないことは実現しないことを知っている。小さな思いを膨らませ、それに向かって努力すれば必ずそれは実現する。

一人ひとりが夢を膨らませ、その実現に努力する事を平成の最後の月に決意するのである。