長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

2018-01-01から1年間の記事一覧

モルゲンロートに染まる甲斐駒ヶ岳

年末になりようやくやってきた寒波は山々に雪をもたらしてくれたようだ。大陸からの寒波は北アルプスにぶつかり大量の雪をもたらす。 そして、水分をふるい落とした寒波は次に中央アルプス、そして南アルプスに雪を降らせ乾燥した寒気となる。 中央アルプス…

足先だけの問題ではなく。。。

アルパインクライミングのひとつの技術として学び始めたクライミングだが様々な気づきを与えてくれる。 突然身体が変わったわけではなく、体重が減ったわけでもない。体幹の使い方、指の使い方、足の使い方のコツを理解しただけだ。 岩に足を乗せるのではな…

気のおけない仲間たちと

金沢政策フォーラムは岡田直樹参議院議員を様々な側面からサポートする経営者の集団だ。岡田議員は、金沢青年会議所時代の卒業同期というご縁から、もう20年の付き合いになる。 彼が新聞記者をやめ県会議員となり、その後2年もしないうちに参議院議員の補…

仕事が面白い、仕事が面白くない

仕事が面白いって何だろう。面白い、面白くないには様々な理由があるだろうと思う。面白い、やりがいを感じる、楽しい、モチベーションが上がるとはどの様な時なのだろう。 自分自身を翻って見ると、お客様からお褒めの言葉を頂いたとき、期待されたとき、出…

変化・持続・習慣化

決めた事が変わらないのは、これまでやっていたことが習慣化してしまっているからに他ならない。 しかし、一方では習慣化するまで意識に繰り込めば、これは強力な力になる。 先ずは、変化する事に対する第一歩を踏み出す覚悟と意識が必要なのだ。大きなスト…

理屈を理解する

ホンダがつくる、レーサーレプリカ『RC213V-S』の生産に携わる事ができる作業者の条件は、部品の一点一点の存在理由(何故それを使うのか、その理由)を理解し、且つ、組みつけの条件の意味(何故その組み付け条件なのか)まで熟知している事が求められる。 …

自然水利を取る

消防団はできる限り自然水利から水利を取る様に指導している、というのは金沢市中心市街地の消防団分団長である。 何故か、と尋ねると以前工場用地だった場所が住宅地に造成された場合や、新たに開発されたそれは、消火栓に問題があることが多いという。 し…

人からヒントを得ても真似はできない

わずか数センチの角度の違いでそれは全く違う結果を生む。その角度は、身長、手足の長さ、その可動域よって大きく左右される。 それぞれ顔が違うように人によって全く異なるのである。フェイスに一人で向かっていると、課題をクリアー出来ずに煮詰まってしま…

開戦の日

忠臣蔵を討ち入りの場面から見ると、弱い老人を切り捨てる残酷な物語になる。 第二次世界大戦を真珠湾攻撃の場面から見ると、日本人として釈然としない歴史認識になる。 しかし、その背景を見れば、忠臣蔵は江戸城内の松の廊下で赤穂藩藩主 浅野長矩が高家肝…

こだわりとは想いやり

『佃さん、確率60%をあなたはどう思う?』下町ロケットの一場面だ。 下町ロケットのロケット編が完結し、ガウディ計画ががスタートした。これは人工心臓の人工弁の開発を描くドラマだが、実はこれにはモデルになった企業が実在する。 長野県諏訪市にある…

友遠方より来る

もう20年が経つ。1998年の夏、横浜の地で日本青年会議所主催のサマーカンファレンスが開催された。 入会したての自分は、故谷本大幸先輩のセクレタリーとして日本青年会議所に出向した。月に一度横浜で開催された運営委員会に出席していた。 その時、…

本当に難しい時期だ

12月にもなったのに恐ろしく暖かい日が続いている。明日は金沢でも20℃まで気温が上がるそうだ。 下界が暖かくても標高2000mを越えれば冬山だ。特に新潟県の日本海側の山では一晩で所によっては80cm近く積雪した。 この時期は、雪が安定していな…

振り返ると・・・

FB(フェイスブック)に、5年前の今日は何をしていたのか、過去の投稿を振り返る機能があるようだ。 5年前といえば、2013年の年だ。2013年は東京国際防災展に出展する為に、ALPASスーパーストラクチャー製の消防車両のプロトタイプの開発に全力を…

隣りにある危機に気づかず

『会社の業績悪化は市場環境のせいだ。市場が戻れば再び黒字化できると信じている』としたら相当重症だ。 今まで同じことを繰り返してきた。何も問題はなかった。そして、その結果それなりの実績を上げてきた。従って、徐々に悪化する業績は市場環境が悪化し…

謙信の物見の岩、信玄の茶臼山

戦国時代の川中島の戦いの時、上杉謙信が武田軍の動きを見たと言われているのが物見の岩だ。それは、善光寺の裏手にある。 一方で武田信玄はその対面にある茶臼山で陣を構え上杉軍を迎え撃った。物見の岩が花崗岩である反面、茶臼山は海底が隆起してできた山…

大きく期待し、小さく叱る

『人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされること』の四つである。これは日本でいちばん大切にしたい会社に紹介された、日本理化学工業(株)の石碑に刻まれている言葉だ。 人の役に立ち、必要とされ…

合理性と美学

クライマーの世界には『合理性と美学』がある様だ。 アルパインクライミングは様々な技術から成り立っており、それらを一つひとつ身に着けることで登山の世界は大きく広がる。 その技術のひとつがクライミングだと理解している。そのクライミング技術に特化…

プロとは技術だけ優れていることを言わない

三年の歳月をかけて開発し、さらにブラッシュアップに三年を要したALPASスーパーストラクチャーは、消防車のアルミニウムストラクチャー構造技術としては最先端である。 そして、この技術が創り出す可能性は今後の消防車両に大きな影響を与えるだろう。 しか…

現象だけ見ても理解できない

問題そのものは目に見える結果でしかない。 すなわち現象であるということだ。様々な事象が積み重なり結果として問題となり浮かび上がっているのだ。 問題自体が本質ではない。問題の本質を理解し、それを解決に導かなければ形を変えて同じ様な問題が浮かび…

魅力ある業界に

働き方改革法案は実質青天井だった36協定の特別条項に720時間の上限を設けた。 これは私たちの業界にとって大きな壁となって立ちふさがる事になる。消防車両は単年度予算が原則であり、4月から翌年の3月末までに全てを納車しなくてはならない。 実際…

里山と入魂式

もう、石川県内には数台になってしまったBDー1型消防ポンプ自動車が今日また一台役割を終えた。 トヨタランドクルーザーをベースシャシとしているそれは、二十三年間地域の守りとして活躍した。穴水町河内地区は45世帯、人口98人の小さな里山の集落だ。…

小さなお客様

今日は小さなお客様が弊社を訪ねてくれた。北陸学院小学校の五年生の子供たちが社会見学に来てくれたのだ。 消防車両を作ることができる会社は全国に13社あり、そのほとんどが関東に集中している。特に日本海側と考えると二社しかないのが現状である。 し…

Wellcome クリストフ

ブリュッセルはベルギーの連邦構成地域のひとつである。人口は100万人程だ。金融の街といて知られ、ロスチャイルド系ブリュッセルランバート本部を抱える。 街は驚くほど綺麗だった。道路にはゴミひとつ落ちていない。世界遺産に登録されており、『小パリ…

NOVELLOは芳醇な香り

フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地域で作られるワインの新酒はボージョレーヌーボーとして親しまれている。全世界の流通量の半分が日本に輸入されている。 時差の関係で日本は世界で一番早くボージョレーヌーボを楽しめるのも人気の理由の一つなのか…

今年は暖冬なのか

昨年の今頃は、立山連峰は雪に覆われていた。 余りにも積雪が多く、アルペンルートも早期に営業を終了したのも記憶に新しい。 過日、新雪の立山三山を縦走したが、その後急速に雪が融け今では黒い山肌を見せている。 ある意味では、いつもなら雪に閉ざされる…

お客様の立場で最善かを自らに問う

『お客様の立場で最善かを自らに問い、妥協しないものづくりと崇高な使命感で消防防災事業を遂行する』 これは私たちの企業理念に書かれたフレーズの一部だ。 最も重要なのはお客様の立場で最善か否かである。私たちは営利企業である以上、当然効率を上げ適…

プラスを伸ばす・マイナスを補強する

うまくいかない事は誰にでもあるものだ。注意を喚起することは一向に構わない。 相手を想い厳しくアドバイスをしてくれるのは人を大きく成長させてくれる。 一方で私は、山のバリエーションルートや雪山に向かうときは十分な情報取集とその為の装備、そして…

現場で初めてわかる事

中学生の時ふとしたきっかけで入部したのが山岳スキー部だった。顧問は大学山岳部出身だった音楽の先生だった。 そして、初めて2000m級の山に登ったのが霊峰白山だった。それから登山の虜になり白山を中心に良く山に足を運んだ。 登山関係の書籍も読み…

縁に出会って縁に気づかず

小才は縁に出会って縁に気づかず 中才は縁に気づいて縁を活かさず 大才は袖摺り会う縁をも活かす これは柳生家の家訓である。 今の人生は、自分にふさわしい人生だと、敬愛する経営者から言われた。 今の自分は過去からの積み重ねの集大成だ。全て、自らが選…

晩秋の入魂式

日本国内2台目のGFRPモノコック・スーパー・ストラクチャー製の消防団車両が完成し本日入魂式が行われた。 消防団車両といえばオーソドックスな仕様が多い中で、未来の消防団車両はどうあるべきかを議論し、コンセプトを練り上げ、それを実現する車両を計画…