長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

分からずして、立てられるはずがない

どの様につくるか、計画なしに工程が立てられるはずがない。 ALPAS(アルミパネルスーパーストラクチャー)システムは、計画なくして製造する事は出来ない。確かに、今期はALPAS元年であり、昨年のプレ期間は製造上の基本的な問題点をあぶり出すた…

月日を経て

今日は、岐阜県からのお客様が完成車両の検査にお越しになられた。 15年前、岐阜県に進出した時、地方の小規模ポンプメーカーなどなかなか受け入れてもらえず、営業が思うようにいかなかった。 そんな時、私たちの話に耳を傾けてくださった消防本部の担当…

春の気配を感じる一日

能登半島の先端では、春の気配を感じることができた。海から風に乗って運ばれてくる匂いが春を思わせてくれるのである。 宝立鵜飼地区は、小さな集落だ。 19年ぶりに鵜飼分団の消防車両が更新され、入魂式が行われた。火の気のない神社はさすがに冷え込ん…

得虎の会

一年に一度、懐かしい顔ぶれが集まる。今では、全員が今年55歳を迎える。 青年会議所活動に若い情熱を費やしたのは、もう15年も前のことになる。しかし、この仲間が集まれば、熱く語り合い、全力を傾けて行動したあの頃にタイムスリップするのである。 …

環境負荷を減らす

環境マネジメントシステムISO14001は、ものづくりの企業として取り組む必要を感じていた。環境に負荷を与えながら私たちは、ものづくりを行なっている事実がある。 環境に責任を持つことは、地球を守ることにつながり、ひいてはお客様を守ることに繋がる。 …

坂の上の雲

『のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう』 司馬遼太郎が書いた坂の上の雲は、明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本が、欧米諸国に追いつこうとしていた当時を、小説…

妥協しない

ものづくりは、絶対に妥協の産物であってはならない。苦労しても、妥協せずやり遂げることが必ず人を成長させ、それが次に繋がる。 時間がないからといってそこに妥協があればその場は収められても、それが次に繋がることはありえない。 そして、かたちを変…

それは技!

消防車の心臓部であるポンプユニットは、職人の技で支えられている。 キュッポラの街といわれた埼玉県川口市は現在では、それは影を潜めてしまった。 多くの鋳造工場の生産は、中国に取って代わられてしまったのである。 ポンプユニットの鋳造方法は真空鋳造…

報・連・相

『報・連・相』仕事の基本中の基本。 どんな小さなことでも、報告、連絡、相談を行おう。 仕事は結果かもしれない。しかし、結果に至るためのプロセスは必ずあるのだ。ネガティブなプロセスをシュガーコートしてはならない。 特にお客様からお叱りを受けた時…

空気中の水分が凍る世界

気温がマイナス20℃になると空気中の水分が凍ってダイヤモンドダストという現象が起こるそうだ。 雪山では、条件さえ揃えば見るのはそう難しくない。厳冬期の中央アルプス木曽駒ヶ岳は、このところの南岸低気圧の影響で積雪量が3mに達していた。 千畳敷カ…

安らかに。。

金沢ロータリークラブの大先輩が、昨日旅立たれた。 享年88歳、大往生である。ロータリーの活動では遠くから拝見して頂けだが、何時もニコニコしていたのがとても印象的だ。 チャリティーの時は、酔っ払って何でもかんでも買いまくって、いつも高値をつけて…

なぜ80mm吸管なのか

日本の消防車両の放水能力は、二本の吸管を水利に投入した時に発揮することができる。 私たちは、お客様を訪問した時に実際の運用について尋ねて見たところ、殆どの消防機関では、初動の吸水管の水利への投入は一本だった。 それには様々な理由があるが、実…

最後の砦

品質を担保するために、検査があるのではない。 品質は工程でつくり込むことが正しい。その為には、作業の内容に対して基準が明確である必要がある。 これまで専用設計だから仕方がないと思ってきたことが、何の根拠もない事に気づいたはずだ。 私たちのスロ…

私たちは、何にこだわったのか。。

私たちが開発した警光灯ビルトイン式ハイルーフは、従来のものとは一線を画している。 ハイルーフに使われている警光灯システムとグローブは、警光灯メーカーのオオサカサイレンと共同開発したものだ。 市場にある部品を単に組み合わせただけのものでは無い…

価値判断基準はものづくりの思想

消防車両は、発注者の作成した仕様書に乗っ取って製造される。しかし、同じ仕様書であるにも拘らず、メーカーや設計者よって、出来上がりはまったく異なる。 その差は何処にあるのか。 理由は様々だろうが、そのひとつをあえて挙げれば、私たちはものづくり…

こだわりのディテール

ALPASシステムに搭載する為に開発したGFRP製3000リットルタンクは、私たちの技術の粋を集めて開発したものだ。 これまで3000リットル級のタンクは、SUS304(ステンレススチール)で製造していたが、徹底した軽量化の為に高分子複合材…

安全装置の安全装置

最近、消防車両の仕様の中で多くなってきているのが、収納確認灯である。 展開式ステップ、照明装置、シャッター、ホースレイヤー等が確実に収納されているかを確認するものだが、その数は何から何まであげたらきりがない。 確かに、安全を担保するという意…

神頼みに・・

もう直ぐ、高校入試が始まる。我が末っ子も、今年入試を迎えることになる。 私に似て、決して出来が良いわけではないが、手先が器用で中学三年生の女の子の割には、メカには滅法強い。 将来は理数系に進みたいと言ってはいるが、数学が弱いのは致命的だ。か…

それは正しいのか、常に疑ってみる

私たちのものづくりは、専用設計が基本だ。したがって、量産品に修正を加え、次に新しいものを生み出していくプロセスとは似ている様で異なる。 ハンドメイドであろうと、ある一定の基準をもってものをつくる事は大切だ。その基準があるからこそ、それで良い…

後戻りするな・・

ALPAS(アルミパネル・ストラクチャー)システムは、消防車づくりの考え方を根底から変えた。 マテリアル(素材)、ストラクチャー(構造)、プロダクションメソッド(製造方法)、プロセス(工程)すべてにおいて異なるのだ。 単に、鉄鋼と鉄板で出来…

8ロータリー新年合同例会

1月11日は鏡開きだ。これは、武家社会の慣わしを町民が真似て広がったものとされている。刃物できるというのは切腹をイメージさせたので、お鏡を切るとは言わずに開くと言った。 この鏡開きの日に、金沢8ロータリークラブの新年合同例会が開催された。毎…

習慣の差は結果の差

自分自身を振り返ってみると、身についた習慣がある事に気づく。自分の大きな欠点でもあり、直すために常に気を配っているのが意思決定のスピードだ。 面倒なことや気が進まない事は、先に送る癖がある。これを繰り返すとそれが習慣となるのだ。 その結果、…

MSRリアクター

冬山のお供に持ち歩いているのが、MSRのリアクターだ。これは、ストーブの一種なのだが、これまでの物とは一線を画している。 気温が低いとガスボンベが気化熱で冷却され冬山では出力が落ちる。 さらに風が吹くと風に煽られてストーブの熱が効率よく伝達され…

金沢市消防出初式

今年の冬は何やら暖かい。金沢市の消防出初式と言えば雪景色が絵になるが、この数年は雪のない出初式である。 金沢城公園で開催された金沢市消防出初式は、新幹線効果のためか多くの人出でにぎわった。 今から約340年前の江戸明暦の大火(明暦3)は江戸…

さよならソフィー

交換留学生として、金沢に来ていたソフィー・ワンダーさんが一年の留学期間を終えて、母国のオーストラリアに帰国することになった。 彼女は、時間に正確で、礼儀正しく、綺麗好きで、好き嫌いも殆どなかった。 とても、穏やかで、何時もニコニコ笑っていた…

ALPASの可能性

私たちが、国内で初めて実用化した消防車両の超軽量化技術、ALPAS(アルミ・パネル・ストラクチャー)システムは、3tベースシャシに1500Lの水槽の積載を可能にした。 糸魚川の大火は、狭隘な地域での5.5t級中型車両の運用の難しさを露呈させた。これま…

朝礼でのコメント

毎朝、社内の朝礼で社員の皆さんからコメントをもらっている。これは、短い時間で自分の意見をまとめ発表する機会を持つことが成長に繋がると思うからだ。 したがって、お天気のことや、交通安全に気をつけて、と言う様なことではなく、最新のニュースやお客…

新年式挨拶

皆さんあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 皆さんは、良い年をお迎えになったのではないかと存じます。 さて、今年は酉年です。酉年には取り込むという意味があるそうです。そこから、運気を取り込み、お客様を取り込み、…

おせちには・・

さすがに、三日もおせちが続くと、口の中がおかしくなってくる。 昔は、正月三日といって、私たちが子供の頃は、ほとんどのお店は閉まっていた。外へ行ってもどこも空いていないので、三日間は初詣に行ったり、親戚の家に行ったりしていたことを思い出す。 …

登り染め。。

年末年始は、冬とは思えないほど暖かく、当然金沢市内には全く雪はない。昨年も雪が少なかったが、今年はさらに少ないように思う。 標高1000m付近まで行けば雪はあるようだ。昨年登った西穂高も八ヶ岳も例年よりは少ないいうだが、雪はあるところにはある。 …