長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

空気中の水分が凍る世界



 気温がマイナス20℃になると空気中の水分が凍ってダイヤモンドダストという現象が起こるそうだ。
 雪山では、条件さえ揃えば見るのはそう難しくない。厳冬期の中央アルプス木曽駒ヶ岳は、このところの南岸低気圧の影響で積雪量が3mに達していた。
 千畳敷カールは、雪崩の巣と言われており、特に西側の斜面は傾斜が急なので注意が必要だ。前日からの風雪でさらに積雪量は増し、十分な注意が必要だった。
 このところの悪天候でここ数日入山している登山者はおらず、ラッセルを強いられた。ワカンでオットセイ岩下までたどり着くがこの先はクラスト(氷化)している可能性があるので、ワカンからアイゼンに付け替える。
 乗越浄土直下は、傾斜がきつい上に積雪量が多く、突破するのに時間がかかった。
 乗越浄土から中岳、駒ヶ岳山頂までは完全にクラストしており、しっかりとアイゼンを効かせて歩く必要があった。
 時より顔を出す青空と、空気中の水分が凍りキラキラと輝く様は、筆舌に尽くせない美しさであった。
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