長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

消防車をつくるプロ、つかうプロ

わたしたちは、消防車両をつくるプロだ。流体力学、車体構造力学、材料力学などを駆使して、消防車両は生まれる。 しかし、それが良い消防車になるとは限らない。いくら、最新の構造解析技術を駆使しても、使い方にあったものでなくては全く意味がない。 消…

プライドをどこに掛けるか

プライドを持って仕事をする。これは正しい。 自分のプライドを守るために仕事をする。これはどうだろう。 プライドを持つことは素晴らしいことだ。それが躍動感のある仕事に繋がっていく。 自分のプライドを守るために、部分をつまみ、事実を捻じ曲げ、問題…

前に進めよう

私たちのエネルギーの総量は一定である。とすれば、そのエネルギーをどこに使うかで結果は大きく変わって来る。 私たちは現在も、その多くを内部の仕組みを正確に実行する為に使っている。本来ならば対外的に、お客様の為に使う必要がある。 組織が変わり、…

未来に布石を打つ

未来にリスクをとる。未来にリスクをとるということは未来に投資する事に等しい。 今がそこそこうまくいっているから、このままで良いのではないかと悪魔の声が聞こえてくる。無理しない方が良いよと・・ もう少し、様子を見ようか、と逃げを打った事も何度…

タイガーウッズは芝刈りをしない

マンキュー教授は経済学の講義で『タイガーウッズは芝刈りをするべきか』と問うた。 仮にタイガーウッズがゴルフと芝刈りがうまいとして、芝刈りをすべきかどうかと言えば答えはどうだろう。 芝刈りをする機会費用よりも、ゴルフやCM出演で得られる機会費用…

山のグラデーション

山は、様々な楽しみ方がある。ピーク(山頂)を極めていくのもひとつだろう。 また、ピークからピークへの縦走も山の醍醐味だ。自分の足で一歩いっぽ進む事で見えなかった景色がまた見えて来る。 また、厳冬期の雪山のように自分の体力と技術を信じ、困難に…

送水スピードはバランスで決まる

以前にも書いたが、この時期は日本全国で消防ポンプ車操法の地区予選が行われている。 あくまでもこれは競技ではなく訓練大会であるが、やはり勝ち負けがある以上、如何に正確に素早く操作をする為にはどうすれば良いかということを常に研究していらっしゃる…

24年間の軌跡

社歴24年は、ある意味で私より長い。聞くと、高柳工場の新築と共に入社したそうだ。その時、高柳工場の事務所には三人しか人が居なかったと言って居た。 高柳工場の生き字引として見えないところで製造の事業をバックアップしてくれた。 残念だが、この度…

芸子さんのはなし

これは、二年ほど前にブログに記したものを再編集した記事である。 所属する金沢ロータリークラブのクラブ協議会が、金沢市内の料亭で開催された時の話だ。 金沢の三茶屋街の芸子さんと宴席の料理の話していると、『この料亭の花板さん(料理長のこと)はと…

たらいの水

子供の頃、たらいの泡の話を聞いた事があった。たらいにの表面に浮かんだ泡を集めて見なさいと言われ、自分のところに引き寄せても、引き寄せても泡は手の間をすり抜けてしまう。 しかし、その泡を向こう側に押しやれば、泡は自然と向こう側にかたまるのだ。…

これが本当の高校生ならすごい事だ

今日は、10時15分のフライトで東京に向った。飛行機の中で新聞を読んでいると投書欄に目が止まった。 投稿者は、わずか17歳の高校生である。その投書の内容は、高校生とは思えない内容だった。一方で、現役の高校生がこのように考えてくれることに若者…

偉大さの重圧に

6月の通常総会で一般社団法人石川県消防設備協会会長職を務めることになった。四十年の歴史の中で創立から今日まで偉大な会長の下組織は運営されてきた。 特に米沢前会長は、青年会議所時代の大先輩でもあり米沢グループを率いる偉大な経営者でもある。そん…

ポンプ車操法に強い車をつくるには・・その3

前回のブログでも記した様に送水効率を向上させるには、ポンプ装置の絶対的性能ではなく、吸水導管の吸水抵抗を取り除く事がポイントである。 おさらいの為にもう一度記すが、ポンプ車操法では吸水管一本のみ使用するのでポンプ装置の絶対性能はあまり関係が…

ポンプ車操法に強い車をつくるには・・その2

昨日は、消防ポンプ車操法に強い車をつくるには、その1をブログに記した。今日はポンプ装置についてお話ししたいと思う。 ポンプ車操法の場合は吸水管一本で2線放水を行う事が一つのポイントである。したがって、ポンプ装置の絶対放水量よりもサクション側…

消防ポンプ車操法に強い車をつくるには・・その1

この時期は各地で消防ポンプ車操法訓練大会が開催されている。当然、訓練大会なので競技ではないが、その動作が素早く正確に行われることは、有事の際に活かされることは言うまでもな。 また、素早く正確な動作は、訓練の賜物であり、消防ポンプ自動車の性能…

歳か・・・

身体の歪みが、バイクのぺダリングに影響して、まともなぺダリングが出来なくなって一年。確実に運動量は減っているのだが、夜のお付き合いの数は減らず、カロリーオーバーになっている昨今である。 代謝を落とさないためにも運動を続けることが大切であり、…

自己認識と他者認識

自己認識とは自分はこんな特徴を持っている、自分はこんな人間だ、というように自分自身で認識している自分の事を言う。 一方で他者認識とは彼(彼女)はこんな特徴を持っている。彼(彼女)はこんな人間だ、というように他人が認識している自分の事を言う。…

和して同ぜず、同ずれど和せず

『和して同ぜず』は論語の中に出てくる一説で、実際は『君子は和すれど同ぜず、小人は同ずれど和せず』という。君主は人と協調はするが人の意見に左右されたり、調子を合わせたりしない。しかし小人は調子を合わせるが決して全体の調和まで考えているのでは…

やり方は色いろある

目的をはっきりしておけば、ブレることは少ない。 道に正解は無い。ベターはあるがベストは無いだろう。先ずは、目的は何なのか、今からやろうとしている事の意味を理解する事から始める必要がある。 そして、何故そうするのか、しっかり考え方をまとめ根拠…

八年間の軌跡

石川県PTA連合会会長を引き受けたのは、2009年の事だった。それと同時に竪畑先生がPTA連合会事務局長就任された。 金沢市小学校の校長先生を歴任し、冷静沈着でそして、本当に優しく面倒みの良い方だった。2011月3月11日に発生した東日本大震災で…

宮野研究室40周年同窓会

もう、35年前のことになる。衝撃的な事実を目にし高専の卒業研究の課題が決まった。 それは厚さ5mm、幅10mm、長さ100mmほどの黒い棒だった。持って見るとその容量から想像もつかないほど軽かった。例えればお菓子の『萩の月』のような感じだった。 先生は…

日焼けが・・

先日の剱岳登山で顔の日焼けがこれまでに体験した事がないほど酷いものになった。 早朝4時30分に小屋を出発した時は濃いガスがかかっており、日焼け止めを塗らなくても大丈夫だと高をくくっていた。 曇っていても紫外線は降り注ぎ、直接肌に届くものと、…

人生をちりばめる

人生とは、ジグソウパズルみたいだ。 部分だけを見ていると何をつくっているか全くわからない。俯瞰的に引いてみるとなんとなく何をつくっているかがわかり始める。 しかし、よく似たピースがたくさん存在し、散りばめて、繫いでみないと最後までわからない…

あと二週間で帰国・・

昨年8月に来日した、国際ロータリーの交換学生マシュー君(通称マット君)が後二週間で帰国の途に着く。 とても素直でシャイな男性だった。野菜が嫌いだけれど、カレーライスが好きで、日本食にも慣れようと努力していたのが彼の真面目さを象徴している。 …

石川県消防設備協会創立40周年

石川県消防設備協会が創立40周年を迎えることが出来た。 ピンクレディの『渚のシンドバット』がテレビから流れ、パンクファッションの若者が街を闊歩した。王貞治が756号ホームランを打ち日本初の静止気象衛星ひまわりが打ち上げられた。 52年の豪雪…

その道40年

ひとつのことをコツコツ続けることで、どのような場合でもある一定の域まで達する事ができる。 昨日、立山の登山相談所で出会った、もう70歳に近いと思われる男性登山客は、遭難対策協議会の隊員から、ここ数日の寒気で山の様相は真冬に戻っているから十分…

神々の領域

剱岳のバリエーションルートのひとつ長次郎谷は新田次郎の『点の記』にも紹介されている。明治時代末期に日本陸軍参謀本部陸地測量部が、日本地図を完成させるため、未登頂とされた、北アルプス剱岳の登頂と測量に取り組んだ実話である。 その登頂ルートとし…

挑戦その2

技術開発はなぜ行うのか。 お客様が困っていることを解決し実現することだと私たちは考えている。それがひいては人の命を救うことに繋がるからだ。 ヒントは、現場美たくさん転がっていることも事実だ。それを発掘するのは、お客様とのコミュニケーションが…

挑戦する

消防業界は、市場が限定的であるため新たな参入が難しい業界のひとつだ。 消防資機材、用品という括りで見れば限定的なものも、俯瞰的に見れば、流用できるものはたくさんある。消防の業務に供するものの中には検定、鑑定といった技術基準に則ったものでなけ…

意義

富山県消防設備保守協会は昭和52年に設立され、本年で設立40周年を迎えた。 今日は、石川県消防設備協会の米沢会長の名代で富山県に出かけた。 富山県消防設備保守協会が設立された昭和52年の県内の火災発生件数は年間300件を悠に超えていたと言う…