芸子さんのはなし
これは、二年ほど前にブログに記したものを再編集した記事である。
所属する金沢ロータリークラブのクラブ協議会が、金沢市内の料亭で開催された時の話だ。
金沢の三茶屋街の芸子さんと宴席の料理の話していると、『この料亭の花板さん(料理長のこと)はとても素晴らしい』とおっしゃる。
どうしてかと尋ねると、このお店の厨房の調理器具はピカピカで、お鍋は顔が映るくらい綺麗だと言う。
それを見ていれば、料理が素晴らしい事は食べなくても分かるというのである。
長い間、芸子をしていると、間違いなくそうなのだそうだ。
学生時代、夜間アルバイトでホテルの厨房の清掃をしたことがある。低層階のテナントのレストランは、換気扇にべっとりと油が付着し、掃除するのに苦労したが、高層階のホテルレストランは掃除をする場所がないほど綺麗だった事を思い出す。
ものづくりの現場でも、道具を大事にしている企業、そしてものづくりの現場の整理整頓が行き届いているところは、生み出される製品の品質は大体予測できるものだ。
私たちは、正しい業務フローに沿った仕事を、そして計画を立てたものづくりを目指している。しかし、その原点は、凡事徹底であり、5Sであり、整理整頓だと感じるのである。
『トイレの汚い店に名店なし』先日聞いた言葉を思い出した。私たちは・・
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