長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

それってつくれるの?

『それってどうやってつくるんだ!』 何時になく、強い口調で話しているのは現場で叩きあがりの古参の社員だ。彼は高校を卒業し直ぐに弊社の門を叩いた。 現場で消防車両の製造の一から十までを学んだ。当時はポンプユニットそのものを弊社の鋳物工場で鋳造…

予知能力

仕事が計画通りに進まなくなると、隠れたハザードが顔を出し始める。マネージャーに求められるのはそれを察知する能力だ。 それは感や予知能力の様なもので、先を読む力とは別の力だ。インスピレーションとでも言えばよいだろうか。『おかしいな・・・と感じ…

命を懸ける人たちのために

私たちは誰のために消防車両をつくるのか。 最終的には市民の安心安全の為に、消防車づくりの角度から消防職員、分団員をサポートするのが私たちの使命だ。 私たちのものづくりに『まあ、これでいいか』という言葉があってはならない。ひとつの妥協は全ての…

単純であることは究極の洗練

レオナルド・ダ・ヴィンチは『単純であることは究極の洗練だ』と言い、『何も取り去るものが無くなった時が最高のデザインだ』と言ったのはパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードだ。 そしてアントワーヌ・ド・サン・テグジュペリは『完璧とは、付け加え…

登り手と支え手

過去にも書いたことがあるが、加賀鳶の代名詞とも言われる梯子登りは、明治二年、江戸から三十八名の加賀鳶が金沢に召し寄せられ、その間金沢の町火消しに梯子登りの技が伝承された。 登り手ばかりに目が行くが、実は梯子を鳶口で支える、支え手が微妙に梯子…

山を見るのではなく、自分を見て登れ

昨年の5月21日、一人の日本人登山家が8度目のエベレスト登山に挑戦しこの世から去った。 彼の行動については様々な意見があるが、一部しか知らない自分が論じることは出来ないと考えているし、論じるべきではないことは明らかだ。 彼が7回目のエベレス…

消防人生42年

金沢市内には1ミリも雪がないが奥能登は雪の世界だ。今日は新年のご挨拶に能登半島を一巡してきた。この時期になると退任の話もちらほらと聞こえてくる。 消防人生42年といえば、高校を卒業してから一生を通じて消防を勤め上げると言う事だ。昨今、キャリ…

金沢市消防出初式

明治二年、三十八人の加賀鳶が金沢に召し寄せられた。加賀鳶は江戸の加賀藩邸を守る大名火消しだ。 「加賀鳶」が江戸火消しの代名詞になったのは、命懸けで火を消す行動だけではなく、大きな雲と稲妻を染め抜いた長半纏、その上に着た革羽織等の華麗な火事装…

次工程はお客様

今日から工場は本格的に年内の消防車両の製造を開始した。 ALPASスーパーストラクチャーパネルを加工していた技術者に『この部分は中に隠蔽されるからバリ取りはしなくてもいいんでは?』と尋ねると『確かに言う通りだが、バリで作業者が怪我をしてはいけな…

新年に信念を考える

新年おめでとうございます。 健やかに新年をお迎えになられたことと存じます。昨年は、本当の意味で変化が確実なものになるよう努力をした年だったと思います。 2014年から本格的に生産を始めたALPASスーパーストラクチャーも社員の皆さんのお陰をもって…