長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

送水スピードはバランスで決まる

 以前にも書いたが、この時期は日本全国で消防ポンプ車操法の地区予選が行われている。
 あくまでもこれは競技ではなく訓練大会であるが、やはり勝ち負けがある以上、如何に正確に素早く操作をする為にはどうすれば良いかということを常に研究していらっしゃる姿には感銘を受ける。
 前回は3回にわたって、消防ポンプ車操法に強い車づくりについて触れたが、今回は送水技術について少し触れたいと思う。
 送水を安定させ、素早く行う為にはどうすれば良いのだろうか。答えはひとつである。
 入りと、出のバランスで決まるのだ。いくら、高性能なポンプ装置を搭載しても、入って来る水量以上の放水は不可能である。
 入って来ないのにも関わらず、無理やり出そうとすればポンプ中心には大きな負圧を生じ、それにより減圧沸騰(キャビテーション)が発生してしまう。
 これはポンプの効率を落とし、送水スピードを減じてしまう。しかし、往々にして、機関員の皆さんは早く送水したい気持ちが先走り、ポンプスロットルを全開にしてしまう傾向にある。
 スロットルコントロールで大切なことは、キャビテーション限界付近(入りと出のバランスが取れているスロットル位置)で送水することが肝要である。
 詳しい事をお知りになられたい方はご連絡を頂ければと思う。
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