長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

消防ポンプ車操法に強い車をつくるには・・その1

 この時期は各地で消防ポンプ車操法訓練大会が開催されている。当然、訓練大会なので競技ではないが、その動作が素早く正確に行われることは、有事の際に活かされることは言うまでもな。
 また、素早く正確な動作は、訓練の賜物であり、消防ポンプ自動車の性能がそれを左右するのはわずか全体の1%だと私たちは考えている。
 その1%のビハインドが勝敗を決する事がないように私たちは、消防団車両をデザインしている。それらは長い歴史の中でお客様から教えて頂いたことを真摯に積み上げてきた結果だ。
 1.ポンプ操作部分の配置:ポンプ操作部分は使用する第一放水口から車体後部までの距離をなるべく短く取るようにデザインする。(長野ポンプでは第一放水口から車体後部までの距離を1800mm以内としている)
 2.吸水口の位置:吸水口は第一放水口よりも車体後部側に取り付ける。(これは説明すべくもなく、機関員の動作を考えるとお分かりいただけると思う)
 3.ポンプスロットルの位置:これは機関員によって様々だが、長野ポンプでは第一放水口上部で放水口の中心から車体後部に向けて若干オフセットして配置している。(右利きの方はこの方が使いやすい様だ)
 4.圧力計・連成型の位置:ホースラインを視認しながら計器に正体する位置から割り出すと、計器の取付け角度は斜め30度が正しい。
 今回は主にポンプ室側板の配置について記して見た。もし参考になれば幸いである。
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