長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

最後の砦

 品質を担保するために、検査があるのではない。
 品質は工程でつくり込むことが正しい。その為には、作業の内容に対して基準が明確である必要がある。
 これまで専用設計だから仕方がないと思ってきたことが、何の根拠もない事に気づいたはずだ。
 私たちのスローガンには『私たちは人命に係わる仕事を使命とし、責任を持って、自らの仕事を完遂する』とある。
 責任を持って、自らの仕事を完遂するとは、仕事に妥協しないという事だ。小さな妥協は、後に大きなネガティブなコストとして跳ね返ってくる。
 妥協して見過ごしてはならない。
 そして、最後の砦は、協力会社(第三者)による出荷検査だ。検査体制を社内に求めると、内部牽制が機能しない。したがって、検査は、第三者に求める仕組みとなっている。
 本来なら、この検査機関の権限は強大であり、彼らがダメだというものはダメでなくてはならない。しかし、昨今、検査が形骸化してきているように感じる。その状態に至ったのは、その改善の指摘を真摯に受け止めない私たちに大きな問題がある。
 かと言ってそこに妥協してしまえば、掛けているコストは全く無意味なものとなってしまう。クレーム処理にかかるネガティブなコストを、ポジティブなコストに変え、最終的な品質を担保するための機関なのだ。
 責任感、緊張感、そして使命を持って最後の砦を守りきって欲しい。現場で命を懸ける人たちの為に。
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