長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

価値判断基準はものづくりの思想

 消防車両は、発注者の作成した仕様書に乗っ取って製造される。しかし、同じ仕様書であるにも拘らず、メーカーや設計者よって、出来上がりはまったく異なる。
 その差は何処にあるのか。
 理由は様々だろうが、そのひとつをあえて挙げれば、私たちはものづくりの思想の差だと考えている。
 消防車両とはどうあるべきか。
 『人の命を救うために自分の命を懸ける人たちの為に』計画されているか。
 つくりやすくつくるのではなく、使いやすくつくられているか。その為に、小さな手間を惜しまないことだ。妥協してはならない。今の努力が必ず未来につながる。
 小さな妥協は、大きなものを失う事になるのだ。
 今回専用設計した、化学消防車用のGFRP製4000リットルタンクは、これまでセパレート式だった化学消火薬剤のタンクと消火用水のタンクを一体化させたものだ。
 4000リットルタンクの中を750×2槽と2500リットルタンク1槽の3槽に区画し、軽量化を図り、ボディ一体型のデザインとした。これは最後まで妥協しなかった結果だ。
 この思想は、今後の科学消防車の流れを大きく変えて行くだろう。
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