長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

柔道とJUDO

 今日、柔道の井上康生選手が現役を引退した。北京オリンピック出場を目指していたが、夢半ばにして引退となった。
 個人的には好きな選手だったので、とても残念である。彼の豪快な内股での一本勝ちは鮮やかであるし、シドニーオリンピックでの金メダルは今でも目に焼きついている。
 最近の柔道界で『JUDO』ではなく『柔道』を戦うことができる少ない選手の一人であったと思う。最近の『JUDO』は良く理解できないことが多い。『柔道』は単なるスポーツではなく、字の通り『柔の道』すなわち『道』なのである。
 単に勝ち負けを競うのではなく、『柔道』を通じて、人としてのあるべき姿を極める、これが『道』なのであろう。
 『剣道』、『柔道』、『空手道』それぞれの技の種類は違うが、その『道』を通じて完成されるのは『人』そのものなのだと思う。
 それぞれが日本人の手を離れ、国際化し『JUDO』、『KENDO』、『KARATE』になっていくのに少々違和感を感じる。そこにある単なる勝ち負けではない『道』を通じて、『人』のあるべき姿を極める、という本質を置き去りにしてはならない。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ