長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

思想なき、ものづくりは無力である。

 今日から暦通りではあるが、連休に入った。この時期は金沢の道は県外からのお客様で混雑する。また、いたるところで、様々なイベントが行われている。
 まちはとても賑やかなので、なんだかうきうきする。今日は朝から会社で5月10日の創立記念日に行う、中期経営計画の発表の準備をする。
 パワーポイントを使って、資料の作成を行う。パワーポイントは慣れればいろいろな事ができるのだろうが、日頃あまり使わないので、少々苦戦した。特にフォントが行数に応じて自動的に縮小されてしまうので、何かと調整が大変だった。
 きっと何かいい方法があるのだろうが、今後の課題である。
 先日、ものづくりの思想という資料を営業用にまとめた。ものをつくるとはどういうことなのか、私たちの進むべき道はどちらを向いているのか、考えをまとめるには資料作りが一番である。
 ものづくりで大切なことのひとつに、つくる手法、材料、コストを議論する前に、その根幹である、思想、理念を十分に議論する必要がある。ここを置き去りにすると、ものづくりは目的からぶれやすくなる。
 簡単に言えば何故この製品をつくるのか、この製品でお客様に何を提供するのか、が大切であり、どんなものを、どうやってつくるかは枝葉の話である。
 枝葉の部分はとても目につきやすく、さらに取り組みやすい部分である。しかし、いくら均質で低コストのモノができても、それが現場で求められている機能、性能、方向性を満たしていなければどうだろう。
 お客様の心をつかむことは難しいと思う。これが民需製品ならばただ売れないだけだが、私たちの業界では仕様書を最低限満たし、もっとも安価な価格を提示した企業が受注するという、ものづくりの観点から見ると全くおかしな環境でビジネスがなされている。
 この環境下では良いものは生まれない。安いものが生まれる。しかも、それが人の命うを救うために使われる道具なのである。私はこの環境に大きな矛盾を感じている。『ものづくりの思想』はやはり全ての根幹だと思う。
 それからぶれた納得のいかない物しかつくる事ができないのならば進むべき道をもう一度考えて見なくてはならないだろう。
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