長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ハンマー一筋新幹線をつくる。

 『出来ないと言わない』NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で板金職人国村次郎さんの言葉である。この言葉を聞いたとき、身震いがした。
 何故ならば、この言葉は私達の初代長野三郎の言葉そのものだからだ。私達の初代長野三郎はお客様から、こんなことが出来るかという問いに、絶対に『出来ないと言ってはいけない』、それは難しいかもしれない、時間がかかるかも知れない。でも、出来ないこととは違う。この初代の言葉は今でも私達の根幹にある。いや、あると信じている。
 技術には効率を求めていくものと、非効率であっても、残していかなくてはならないものがある。これはミクロな視点でものを見ると見えにくいがマクロな視点で見ると見えてくる。
 新幹線の顔を板金技術でつくることは、日本人にしか出来ない技術だろう。今では世界各国の新幹線の製造依頼が来ているそうである。
 一見すると非効率な仕事に見えるが、実は非常に付加価値の高い仕事なのである。量産対応に向かない消防車両を無理やり量産対応にし、効率を上げることも出来る。しかし、その反面、失うものがあることに私達は気付かなくてはならない。
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