長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

弱点を強みに

 能登半島の中心付近に位置する、能登島は人口3509人、985世帯の小さな島である。能登島大橋が開通するまでは七尾からフェリーで能登島に渡らなければならなかった。
 大きな産業も無く、漁業が主な仕事である。こんな過疎地でもビジネスチャンスは創出できることを今日の金沢ロータリークラブの卓話で知った。
 今日の卓話の講師は(株)JTB中部金沢支店支店長 宮島潤一さんだった。宮島支店長は観光産業の様々なマーケットについてお話しされた。
 その中で面白い視点だと思ったのが合宿マーケットである。実際に今年の箱根駅伝早稲田大学を押さえて往路、復路とも優勝を飾った東洋大学能登島で合宿を行なっている。
 何故能登島なのか、の問いに川嶋伸次監督は能登島には先ず信号が無い。そして起伏に富んでいるコースは練習には最適だと言われたそうである。
 駅伝の練習で困りごとのひとつが信号で足を止めなければならないことだと言う。そういわれて見ると能登島には信号がひとつしかない。それも能登島大橋を渡ってしばらく走ったところにあるだけだ。
 今年は何と2000人を越える学生が能登島で合宿を張ったそうである。合宿だと最低でも一週間は滞在することになる。延べ人数で考えると14000人、何と能登島の人口の4倍に匹敵する。そして一人が7000円/日の使うとすれば約1億円の経済効果があることになる。
 能登島の規模から考えれば凄い事だ。これもJTB中部金沢支店の宮島支店長が仕掛けたことである。視点を変えれば弱点も強みになるのである。
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