飛び出し防止ライン引き

　朝起床して、外を覗くと道路は若干濡れてはいたが何とか今日は飛び出し防止ライン引きが出来そうだ。
　一年に一度、新一年生が入学する前に道路の角に黄色のペンキでラインと足型を塗っていく。
　私たちの地域は非常に古い地域なので、住宅が密集しており、当然道路も細い道がたくさんある。
　今日は５班に分かれて、６時３０分にスタートする。車で回る班が３班と徒歩で回る班が２班である。
　私たちは徒歩の班で学校周辺の細かな路地に飛び出し防止ラインを引いて回った。三叉路と四つ角の数は半端ではなく、腰が痛くなってしまった。
　しかし、今度の新一年生が安全に通学できるためである。地域の方々も学校の先生も、保護者の皆さんも朝早くから出てきてくださった。本当にありがたいことだ。
　金沢というまちは地域の自治が本当に発達していると思う。公民館も地域が運営している。消防車も市からの補助金で地域が購入し管理している。金沢方式は昔からの相互扶助の考え方がベースにある。
　素晴らしい仕組みだと思う。県外から金沢に移り住まれる方々にとっては、何故地域がここまでやるのか理解できないこともあるかもしれないが、非常に発達した地方自治の一番小さな単位なのだと思う。
　自治とは『自らが納める』と書く。市民の高い意識がすてきなまちをつくり上げてくれると私は思う。
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