チャンスをたぐる

　今から過去を見れば、なるほどあの時の機会が現在をつくっていると思うことが誰でも沢山あるはずだ。
　その時は全く気がつかないが実は小さな出来事が大きな機会に繋がっている事が少なくないのだ。
　ただその小さな出来事に興味を持ち、その瞬間に全力を尽くしているか、もしくはそれを大切にしているかが次に繋がるかを決定する。
　ミクロな視点で見ればほんの一部分だが、その機会に係わる人の数とタイミングを考えると、私たちの力が及ばない何か大いなる力が働いているとしか思えないのである。
　そこに自らの意思が加わり、さらに複雑に、いや実はシンプルに出会いの機会がやって来る。問題はそれを手繰り寄せられるか否かである。
　私は本当にこれまで人に恵まれてきた。以前にも記したが、様々な人の出会いが私の今を支えてくれている。
　これからは自ら学びながら、今度は少しでも人の機会になれる様に学び成長して行きたいと思う。これは過去から未来に向けての人間の連続した営みなのである。考えれば考えるほど不思議である。