問題点を整理する

　仕事に問題はつきものである。私たちの企業でも日々次々と様々な問題が顔を出す。
　問題解決にもっとも大切なことは現状をしっかりと認識することである。特に問題が発生した現象だけをとらえて、それを解決しようとしても根本の原因を認識しない限りまた、形を変えて次々に問題が発生するものだ。
　そしてその多くが現象として目に見えていない事が多い。以前にも記したがトヨタでは何故を５回繰り返して真の原因を突き止める。すなわち表面に見えている現象は深く掘り下げることで初めて本当の原因にたどりつくのである。
　それができて初めて対策を講じる事が出来る。表面上の現象をとらえてその解決を行ってもうまくいかないのは当然のことである。
　私たちは物事をどうしても目に見える事を中心に考えがちだ。例えば電球が点かなくなったら殆どの人は球が切れたのだと思う。本当の原因がコンセントにあったとしたら球を変えても電球は点かない。
　何が言いたいのかというと、目にみえる現象に惑わされるなということである。エンジニアならば様々な方向から問題点を整理し、再発を防いで欲しい。
　私たちの扱っているものは人命に係わるものなのだから。