長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

君子は義に喩り、小人は利に喩る

 今日ある市議会議員が会社に来られた。様々なお話を聞いていてひとつの言葉を思い出した。論語の中に出てくるこの言葉は今の日本の政治や様々な問題を引き起こした企業にまさしく当てはまる。
 『君子は義にさとり、小人は利にさとる』
 君子の価値判断基準は正しい事を正しく行っているか、道義に合っているかであり、小人の価値判断基準は私利を考えて行動する事を言っている。
 最近、政治家が国民の為に、市民の為にと口にするが、行動が伴っているかを考えるといささか疑問が残る。
 現在の民主主義政治は多数決が大原則であり、その為には数の力が必要になる事は理解できる。しかし、それありきで行動する事はまさしく『小人は利に喩る』に他ならない。
 この価値判断基準が今の日本を改革する為に大切な事のひとつだと思うのは私だけではないだろう。
 某電力会社が大きく世間ずれしていると言われるのも根っこに『小人は利に喩る』があるのではないだろうか。
 現在、公的資金を投入され、実質破たんしている企業の内部改革は非常に厳しいものであるはずだ。人件費などは減額をして大手企業並みになったと言っているようだが、財政再建団体に陥った夕張市など血のにじむような努力を行っている事と比べてもまったく緊張感が無い。
 日本の歳入の内42兆3460億円が税収、44兆2440億円が国債発行額である。企業でいえば破たん状態である。『義』から考えればどうあるべきなのだろう。
 正しい事を正しく、道義にあっているのだろうか。国家を憂い、未来の子供たちの為に『義』を考えて行動する様、官僚、政治家に心から期待したい。
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