長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

フィルパワー

 今年は、暖かいのでなかなか出番がないのがダウンジャケットである。
 当然、夏は出番がないと思うだろうが、実は、夏でも3000メートル級の高山では、度々出番がある。気温は、100メートル上昇すると0.6度下がるので、3000メートルだと、18度も低くなる計算だ。
 また、風速が1メートルで、体感温度は1度低下する。そんなこんなで、夏山でも、薄手のダウンジャケットはザックに忍ばせておく定番アイテムなのである。
 ダウンには、フィルパワーと呼ばれる基準がある。これは、1オンスのダウンが何立法インチに膨らむかを示した基準だ。これがタウンユースのダウンジャケットなら500フィルパワーもあれば、それなりだ。
 しかし、高所山岳に使用されるダウンジャケットに封入されている、それは、1000フィルパワーに及ぶ。これは、1オンスで1000立法インチの体積を持つ事を意味し、少量のダウンで、とても暖かい。
 これが、ユ◯◯ロのダウンと、山岳用ダウンの大きな違いの一つでもある。
 高所山岳では、クロージングの選択は、ある意味で命がかかっていると考えれば、ちょっと高くとも信頼性の高いものを選びたいと思うのである。
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