長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

正しく伝える

 CAFS(コンプレッションエアー・フォームド・システム)は、一定の条件での使用についてその効果を期待できるものだ。
 例えば、集合住宅や車両火災のような密閉空間での使用で効果を発揮する。しかし、ネガティブな面も正しく伝える必要がある。CAFSの泡はとても質量が小さいので火勢に煽られ、浮遊して、空気呼吸器の面体に付着する。これは厄介で拭いても視界を確保できない。
 また熱によりゲル化した泡は露出した皮膚に付着し火傷の原因になるのだ。
 空気と水の割合は約8:2なので圧倒的に水の量が少ない。これがホースラインの軽量化に一役かうのだ。
 しかし、消火とは冷却と窒息により行われるもので、消火による水の働きは、例えば20℃1kgの水を100℃のお湯にする時に必要な熱量と、100℃のお湯を100℃の蒸気にするための潜熱からなる。
 したがって、水の量が多ければ多いほど奪う熱量は大きくなる。あくまでも水の量が消火に大きく働くことを忘れてはならない。
 CAFSは、実態としてその効率が通常の水の7〜10倍になることはない。600リットルの水はそれ以上でも以下でもないのである。
 十分にそれを理解し実戦で使用することをお勧めしたい。
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