長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

標高差2200mを登る


 黒戸尾根は、甲斐駒ヶ岳から北東に延々と伸びる稜線だ。登山口からの標高差は2,200mにも達し、日本三大急登のひとつである。
 北アルプス三大急登に数えられる剣岳の早月尾根とどちらが厳しいのかとよく尋ねられるので、今回登ってみた。
 チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり、危険なくらいの気温になっており高山帯でもその例にもれない。
 早月尾根では水を5.5リットル担ぎ上げたがそれでも足らず、結局12リットルも飲み干すこととなった。今回も熱中症対策にハイドレーションにスペシャルドリンク2リットルを凍らせて持ち、さらにペットボトルで1リットル計3リットルをザックに詰め込んだ。
 今回は七丈小屋で補給が可能なので早月尾根の時よりも軽量化できた。登山道はよく整備されており、根っこと岩がミックスされたそれよりも登りやすいが、距離は長い。
 ともかく、核心は気温からくる熱中症をどう予防するかだったように思う。あまりにもの気温に七丈小屋に着く前に水は全てを飲みきってしまった。塩分、カルシウム、マグネシウムをバランスよく摂取し、熱痙攣しないように十分に配慮した。
 往復で10時間弱の山行だったが、早月尾根に比べると距離は長いが比較的登りやすい山だったと感じた。
 日本三大急登と北アルプス三大急登・・・どちらが厳しいかというが、それぞれに違った視点で厳しい山だという事は事実なのである。
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