長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

プロとは技術だけ優れていることを言わない

 三年の歳月をかけて開発し、さらにブラッシュアップに三年を要したALPASスーパーストラクチャーは、消防車のアルミニウムストラクチャー構造技術としては最先端である。
 そして、この技術が創り出す可能性は今後の消防車両に大きな影響を与えるだろう。
 しかし、これはある意味で単なる技術だ。私たちは消防車づくりのプロでなければならないのだ。プロの仕事とはプロとしての技術と、一方でお客様の要求を咀嚼し、何を求めているのか、それを実現するにはどのような方法があるのか、そしてそのプロセスがお客様に対して明確でなければならないと考えている。
 技術という定量的なものと、それを活かすのは人としてのスキル、すなわち誠実さなのだ。
優れた技術と想いやりの心がプロフェッショナルな仕事を可能にすると私たちは固く信じている。
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現象だけ見ても理解できない

 問題そのものは目に見える結果でしかない。
 すなわち現象であるということだ。様々な事象が積み重なり結果として問題となり浮かび上がっているのだ。
 問題自体が本質ではない。問題の本質を理解し、それを解決に導かなければ形を変えて同じ様な問題が浮かび上がってくる。
 問題の本質は何故、何故を五回繰り返せと言われた。目に見える結果だけを見て、とやかく言っても何の解決にもならない。何故そうなるのか、本質を見ることだ。
 もし、同じ現象を繰り返しているとすれば、それは本質ではなく表面だけを見ているに過ぎないのである。
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魅力ある業界に

 働き方改革法案は実質青天井だった36協定の特別条項に720時間の上限を設けた。
 これは私たちの業界にとって大きな壁となって立ちふさがる事になる。消防車両は単年度予算が原則であり、4月から翌年の3月末までに全てを納車しなくてはならない。
 実際には4月から8月くらいまでが受注の時期であり、受注してから詳細仕様を決定し、残りの半年で一年分の消防車両を製造しなければならない。
 したがって、生産工程が歪になり、年の後半に生産が集中するのである。標準化、効率化、外注化することで特別条項の720時間はクリアできるだろうが、このような労働環境の業界には人が集まってこないということが言える。
 人命に関わる、誇り高き仕事だが、それだけで人が集まる時代はもう終わったのだと思う。やり甲斐と、魅力ある労働環境を整備し、魅力ある業界に変革していかなくてはならないと強く思う。
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里山と入魂式

 もう、石川県内には数台になってしまったBDー1型消防ポンプ自動車が今日また一台役割を終えた。
 トヨタランドクルーザーをベースシャシとしているそれは、二十三年間地域の守りとして活躍した。穴水町河内地区は45世帯、人口98人の小さな里山の集落だ。
 この地域の守りの要として河内分団の消防車両は地域の人達の大きな期待を受けている。今日の入魂式は地域の人達が集まりお祝いしてくれた。
 この集落も明治の初期に大火に見舞われ地域の中心部が消失してしまったそうである。そんな歴史を語り継ぎ、自分たちの地区は自分たちで守るという気概が町の若者たちに連綿と受け継がれている。
 私たちは、そんな思いを消防車づくりの角度からバックアップして行きたいと思う。
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小さなお客様

 今日は小さなお客様が弊社を訪ねてくれた。北陸学院小学校の五年生の子供たちが社会見学に来てくれたのだ。
 消防車両を作ることができる会社は全国に13社あり、そのほとんどが関東に集中している。特に日本海側と考えると二社しかないのが現状である。
 したがって消防車の製造現場の見学は難しい。
 彼らには、単に消防車両がどのようにつくられているのか、どんなところに工夫しているのかだけではなく、仕事とは何か、仕事はなぜするのか・・それを踏まえて、私たちが何故専用設計の消防車をつくっているのかを理解して欲しかった。
 働くの言語は『傍を楽にする』から来ていると言われている。傍とは周りのことを言い、周囲を楽にする、周囲のために、すなわち社会に役に立つことが仕事の意義なのだ。
 彼らが毎日学んでいる勉強も今はどこにつながるか見当もつかないだろうが、必ず将来彼らが仕事をするとき、今の学びが繋がり自分の人生を豊かにし、社会に役立つ人材となることだろう。
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Wellcome クリストフ

 ブリュッセルはベルギーの連邦構成地域のひとつである。人口は100万人程だ。金融の街といて知られ、ロスチャイルドブリュッセルランバート本部を抱える。
 街は驚くほど綺麗だった。道路にはゴミひとつ落ちていない。世界遺産に登録されており、『小パリ』とも言われている。
 今日は、ベルギーからお客様が弊社を訪ねて来られた。今回、私たちは日本での消防機器の独占販売権を得ることができた。
 ユーロ圏はイギリスを除き大陸でつながっているので、商圏が大きく、日本と異なり販売数量を見込むことができる。従って、高性能で安価な消防機器を入手することできるのである。
 ベルギーの消防機器メーカーの国際営業担当者は一度の出張で7カ国以上を訪問するそうだ。東アジア、東南アジア、中東とその移動距離は恐ろしく長い。一度、出かけると三週間は家に帰れないと言っていた。
 何れにせよ、島国で暮らす私たちは、海外へ行くのも大そうな準備をするが、スマートに旅している彼らを見ていると地球は思ったより小さいのかも知れないと感じたのである。
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NOVELLOは芳醇な香り


 フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地域で作られるワインの新酒はボージョレーヌーボーとして親しまれている。全世界の流通量の半分が日本に輸入されている。
 時差の関係で日本は世界で一番早くボージョレーヌーボを楽しめるのも人気の理由の一つなのかも知れない。今年は百年に一度の当たり年だそうな・・・
 実は輸入量はボージョレーヌーボーには及ばないが、イタリアのワインの新酒NOVELLOもフランス産のそれに引けを取らないほど美味しい。
 個人的にはボージョレーヌーボーよりも美味しいと思っている。今年はあるお店で戴いたファルネーゼ・ヴィーノ・ノヴェッロが余りにも美味しかったのでお取り寄せをした。
 それこそ血のように深いワイン色は芳醇な香りを放ち、その味わいは新酒とは思えないほど深くフルーティーだ。
 ボージョレーヌーボーがフランスのボージョレー地域で飲み作られたものであるのに対し、ノヴェッロは、イタリアの北から南まで広い地域で作られるから味も様々だ。
 もともとワイングラス一杯で酔っ払う安上がりな性質だが、お酒は楽しんで飲めれば良いのである。
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