長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大人の目線


 私の家の近所では暗くなるまで子供達が自転車に乗って遊んでいる姿を良く見かける。家にこもってテレビゲームやパソコンにふけっている子供達の話を良く聞くが、私の周りには見かけない。
 金沢市には金沢子供条例がある。金沢子供条例は子供達が健やかに育つ為には、大人が子供に何が出来るかということを定めてある。
 また、子供条例には条例の内容を現実のものとする為、行動指針と行動計画が制定されている。
 これらが出来て5年が経ち、現在、世の中の情勢にあわせて、改訂作業が行なわれており、未来の子供達の為になることならばと、私はこの作業部会の委員長を務めさせて頂いている。
 今日も公務で10時から金沢市役所で本会議が行われた。様々な議論をしていると、自分達も昔は子供だったのに、何時から大人の目線でしかものが見れなくなってしまったのだろう。と思うことがある。『子供の気持ちを考えて』とか『子供の立場にたって』とよく言われるが、自分達が歩んできた道なのにと思う。
 実際、様々な事業で子供達に関わっていると『はっ』とすることがある。子供達の心が分からなくなってしまったのではなく、素直な心がなくなってしまったのだろうか。

 あるとき芯が戻らなくなったボールペンを持ってきて、『どうすれば芯がもどるの?』、という質問をした子供に『頭を押すんだよ』といったらボールペンで自分の頭を押していた子供がいた。
 笑がこみ上げてきたと同時に何と素直なんだろうと思ったことを覚えている。
 本会議の席で『子供は言った通りに育たない。』『大人がしている通りに育つ』という言葉が耳に残った。
 会社でも社員は上司が言っている通りのことを行なうのではなく、上司がやっている通りのことを行なうのである。原因自分論で考えると様々な事柄の解決のヒントが見えてくるのでは無いだろうか。
 最後になるが私にこの様な時間を与えてくれる、社員の皆さんに心から感謝したい。
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