長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

八田與一


 ブログを始めたら必ず書こうと思っていた話題がある。金沢が生んだ偉人、八田與一技師のことである。
八田與一技師は金沢市の出身で当時日本の統治領であった台湾に土木技師として赴任し、不毛の地であった嘉南平野(十五万ヘクタール)の灌漑事業を行い嘉南平野を緑の大地に変えた人物である。
 この際に建設されたのが世界三台事業に数えられる『烏山頭ダム』の建設である。この偉大な事業についてはすでに多くの皆さんが語っておられるので詳しくはそちらに譲ろうと思う。
 『烏山頭ダム』建設の際に、八田與一技師がつくり上げたものはダムと灌漑用水だけではない。
 八田與一技師は安心して働ける環境があってこそ、初めてよい仕事ができると考えていた。そこで建設に従事する職員の為に職員宿舎二百戸、病院、浴場、職員の子供たちの為の学校等の建設を行い、それは、娯楽施設、弓道場、テニスコートにまで及んだ。
 また、台湾人、日本人の隔たりなく烏山頭ダム建設で命を落とした人たちの名前を石碑に刻み追悼した。
 私はこの姿勢に感動した。
 規模は違うが私達の会社でこの様な思想を元に運営していることはあるだろうかと思う。人は自分たちのことを思ってくれているか良く知っている。
 私達が会社経営において、人の問題にあたった時、八田與一技師の職員に対する深い愛情が解決のヒントになるのかもしれない。
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