長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

予測とイメージ


 冬の時期になると、楽しみにしているスポーツのひとつにフィギュアスケートがある。
 特に女子フィギュアは見ているだけでも力が入ってとても楽しい。私は個人的には『浅田真央』選手のファンである。
 フィギュアの世界は今とても良い循環にあると思う。
 若手の選手が次々と出てくることにより選手層が厚くなり、選手の中にも良い意味で緊張感が生まれる。
 そして、注目されることで次の『浅田真央』を目指して競技人口が増える。さらに、選手層が厚くなる。という循環である。
 フィギュアスケートは演技を組み立てる時、どうすれば観客が楽しんでくれるかというよりは、どうすれば高得点が取れるかを分析、予測して演技の組立てを行う。これは競技である以上、至極当然のことである。
 しかし、いくら緻密にすばらしい演技を組み立てても、それを実現するには、かなりの努力と練習が必要である。そして、演技の成功を大きく左右するのはポジティブなイメージ力であると私は固く信じている。
 予測力は文字の通り、先を読む力であり、イメージ力はそれを実現させる力と言ってもよいだろう。
 過去にバスケットボールの選手をふたつのグループに分けて実験を行なったことがある。最初にそれぞれのグループの選手にシュートの練習をさせ、その成功の確立を測定した。
 そして、次にひとつのグループには実際にシュートの練習をさせ、もうひとつのグループにはプロの選手がシュートを成功させている、ビデオを見せ頭の中で何度も、自分がシュートを成功させているところをイメージさせた。そして、一定期間後、シュートの成功の確率をもう一度測定した。
 結果はどうだったのであろうか。何と実際に練習をしたグループよりも、シュートを成功させた、良いイメージを繰り返しトレーニングしたグループの方が、格段にシュートの成功の確率が上がったそうである。
 企業でも事業を行なう時、緻密な計画と予測を行なう。しかし、これを本当に実現させるのは経営者と社員の皆さんの高いモチベーション、努力、そして、ポジティブなイメージ力が必要である。このポジティブなイメージ力は私が常々大切にしてきたものである。(どうも最近、出来ていないことに、今日ある経営者とお会いした時に気づいた。)
 幾ら良い計画をたて、緻密に行動してもこのイメージがネガティブであれば、先ず計画は成功しない。失敗する条件を挙げ連ねれば山のようにあるだろう。しかし、成功する条件も探せば山のようにあるものである。
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