長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

目線

 私は16歳でオートバイの免許を取り、30歳を過ぎるまでオートバイで様々な所へ出かけた。特にオフロードが大好きでモトクロスは17歳の頃から13年程レースに参戦した。

 この時に学んだキャブレターのセッティングやエンジンのオーバーホールは今の仕事に生きている。当時のモトクロス専用マシンは2サイクルのレーシングエンジンで非常にセッティングがデリケートだった。
 特にレース場の標高が高く、雨天の時などはどこにセッティングするかがひとつの勝負どころだった様に思う。
 また、エンジンのオーバーホールでもピストン、ピストンリングの交換からクランクシャフトのオーバーホールまで仲間に教えてもらって行った。
 私たちの仕事では小型動力ポンプに2サイクルエンジンが使われている。最近は一部4サイクルエンジンになって来たがまだまだ、消防の世界では小型で出力が大きいことを考えれば2サイクルエンジンに部がある。
 もうかなり前になるが、過去に3000m級の山小屋に消防ポンプを弊社で収めたことがある。当然気圧が低く、地上で試運転したときは快調だったエンジンも空気が薄い為、混合比が濃くなり、エンジンが始動しなくなったことがあったそうだ。
 こんな時にエンジンセッティングのスキルが役に立つ。その時はそれだけの技術かもしれないが、後で有機的に繋がって来る。
 世の中、何でもそうだと思う。自分の周りで起こる現象は良いことも、悪いことも無駄な物はひとつも無く、全て意味がある。それを、運が良いとか、悪いとかその一部分を切り取って考えるから、本当が見えなくなる。
 私たちは常に右か左か選択して人生を歩む。右へ行くか左へ聞くかの判断は、しんどいか、どうかではない。行ったほうが良いと思う方向へ、素早く足を向ける。ただそれだけである。
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