大阪府の敵は大阪府にあり
←日経ネット関西版より
行列のできる法律相談事務所で人気の橋下弁護士が大阪府知事選に競り勝った。なんと得票数は1,832,857票と他を寄せ付けずぶっちぎりの結果であった。これから、橋下新知事の手腕に期待したい。
私は政治について思うところはあるが、内部がどうなっているかは分からない。
しかし、これから大阪府を抜本的に改革して行かなければ、昨年末に表面化した大阪府の三千五百億円の「赤字隠し」や返済期限が来ている府債(借金)の返済(大阪府の府債残高は現在四兆九千九百億円、府民一人当たり五十六万円余に上る。)により財政再建団体への転落すら予測される。
組織の改革がうまく進まない、大きな理由のひとつに、組織内に大きな原因があることが多い。
変えることを良しとしない組織の風土。
変えなくとも現在はやっていけるし、これからも大丈夫だろうという、危険ともいえる楽観的な発想。
変えることが面倒くさい、今のままで良いじゃないかという、怠け者の思想。
今まで『こうだった』からこれからも『こうである』という、過去の踏襲が全てであるかのごとく、勘違いする集団心理。
カルロスゴーンが日産の改革に携わった時、『日産の敵は日産にあり』と語った。これは、日産の中を改革しようとした時、それが進まないのは社内に大きな原因があり、対外的な要因はそう大きな問題ではないと語っている。
橋下新知事はたぶん大阪府の組織内の抵抗に一番苦労されるだろう。
私たちの50人足らずの小さな組織でも改革はなかなか進まない。『私たちの敵は私たちの中にある』からである。
大阪府の為にも、それと繋がっている日本の為にも橋下新知事にはがんばって頂きたいと思う。
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