長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

イチロウ

 最近NHKの番組には感銘を受けるものがよく見られる。NHK金沢放送局の前局長さんとは白山登山をご一緒させて頂いたことがあった。(途中、前局長さんが下りでひざが笑って大変だったことを思い出す。) 
 NHKの番組の中でも『プロフェッショナル・仕事の流儀』はとても好きな番組のひとつである。テレビをつけると1月2日に放送された、イチロースペシャルとイチロートークスペシャルの再放送をやっていた。
 野球自体はあまり見ないが、イチローと言う人物はとても好きだし、彼の思考にとても興味があったので、見てみると、彼の考えの深さと、人間臭さにとても感動した。

 あれだけの選手でもプレッシャーに負け、ヒットの数が170本を越えると。思った結果が出せなくなると言う。それを自分の弱さと認識し、07年シーズンはそれを克服しようとしていた。
 200本安打への挑戦と首位打者争いに真正面から向き合う姿勢に、武士(もののふ)を見たような気がしたのは私だけだろうか。
 番組の中で彼が言った『自分達はお客様(ファン)がいるから頑張れるし、逆に彼らが居なければ自分達の存在意義は無い。』という言葉が心に残った。
 これは全ての仕事に言えることである。お客様がいなければ私たちの存在意義はない。
 しかし、企業価値を高めるという大儀の前に、お客様の為に何ができるかを極めず、お客様に対して正しくないことを行うことが最近目に付く。
 コストダウンをすることと、粗悪なものをつくることは違う。コストダウンをすることにより、お客様の要望に答えられないことも違う。
 企業の利益は正しいことを行い、計上されることが正しい。しかし、現在、企業の価値を高めるという大義の前で大切なことが忘れさられていることに一抹の不安を感じる。

 最後にプロフェッショナルとはの問いにイチローは『ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残すということです。』と言った言葉が胸に深く刻まれた。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ