長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

手紙『さくらノート』


 皆さんは『さくらノート』をご存知だろうか。ちょうど2年ほど前になるだろうか。私たちの会社に中山さんという方が尋ねてこられた。
 盤水社という会社の名刺を出された。何だろうと思っていると、彼は『さくらノート』の構想を話し始めた。
 『今、働かない若者の数は62万人にもなります。今の若者は働くということに意義が見出せないでいるのではないだろうか。今の学校教育には働くという視点がない。』
 『だから、地域で働いている大人から、働く楽しさや、その意義をメッセージとして子供達に伝えられるノートをつくりたい。』これが、『さくらノート』に懸けた彼の夢であった。
 彼の考えに賛同し、さくらノートの創刊に向けて協力させて頂くことになる。私たちの会社から子供たちにに向けてのメッセンジャーは車両事業部の長野課長にお願いした。
 そんなこんなで創刊号が出来上がり、無料で金沢市内の小中学校に配布された。
 昨日、突然市内の中学校の生徒から、弊社車両事業部の長野課長宛に二通の手紙が届けられた。
 その手紙には担任の先生から、『総合学習の授業で進路の勉強をした時に使わせて頂きました。そして、特に感銘を受けた方に感謝の手紙を書きました。』とあった。

 手紙には『人の命を救うために、自分の命を懸ける人の為に消防車をつくる。ぼくもそんな風に自分の仕事に誇りを持てるようになりたいです。』と綴られていた。
 この手紙で『さくらノート』に懸けた中山さんや私たちの想いの一部は成し遂げられたのではないだろうか。
 子供たちが働くと言うことに意義を持ち、自分たちの夢をそれに託した時、必ずその夢は実現する。
 この様に『良い大人達』がいる限り、まだまだ日本は大丈夫だ。
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