長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

工場見学

 今日、金沢高専の4年生の学生6名と引率の先生1名が工場見学にお越しになられた。これは文部科学省委託事業の『ものづくり技術者育成支援事業』の一環である。
 2時間のうち約1時間15分程、講演を行い、残りの時間で工場見学と質疑応答を行った。
 学生達は非常に熱心に話を聴いてくれた。私たちの時代とは違い、皆さん顔つきもとてもインテリジェンスだ。
 今日の講演内容は『ものづくりとその思想』である。『ものづくり』で大切なことは『何故それをつくるか』という根っこの部分である。
 この中にはこれを使って頂くお客様に何を提供できるのか、どのように感じて欲しいのか、そしてその製品の存在意義は何なのか、というアナログな部分が必ず存在する。この部分を議論することは、実は手法を議論するよりも数倍大切なことである。
 ここを十分にモミあげてできたものは目的から絶対にぶれないものになる。しかし、『あれをつくりたい』『これをつくりたい』という、手法論から入ったものは目的が見えなくなり、最後は迷走する。
 私たちは消防車をつくるにあったっても、常にこの部分を大切にしている。私たちの車両が『使いやすく』お客様から評価していただけるのは、艤装技術が優れているだけではなく、消防車づくりの思想を明確に打ち出し、それに沿ったものづくりをしている結果だと思う。
 学生の皆さんに技術の前に来る『ものづくりの思想』が如何に大切であるかわかって頂けたら幸いである。
 この中から一人でも長野ポンプの門を叩いてくれる人がいればうれしいのだが・・^^)
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