長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

冷静に心を燃やす

 『冷静に心を燃やす』NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で海上保安庁特殊救難隊の寺門嘉之氏がいった言葉である。心の中では『人を助ける』という使命感と正義感を持ちながら、表面では冷静さを常に見失わない。
 そして、常に自分の経験を信じる。『行けといわれから行くのではなくて、行けるという確信があるから行く。』人の命を救うと言うことは、簡単なことではない。それを知っているからこそ、人は謙虚になれる。
 私たちは海上保安庁の特殊救難隊とは仕事の上での接点は無いが、彼らの考え方は私たちの仕事に通じるものがある。
 私たちは常に消防自動車をつくるという角度から、消防士の皆さんを応援したいと思っている。
 私たちの消防車づくりの理念は不変である。しかし、時として仕事に追われ、『使命』を全うするのではなく、消防車をつくり、約束の納期までに納めることが『義務』にすり替わるときがある。こんな時はとても危険だ。
 私たちのものづくりの哲学を逸脱した製品が生まれる危険性がそこにある。
 現場で『人のために命を懸ける』人たちのための消防車を私たちのものづくりの理念から逸脱しないようにつくる為には、『理念』『技術』『生産の仕組み』が十分にバランスされなくてはならない。この中のどれかが突出してもへ込んでも私たちの使命は達成できない。
 『冷静に心を燃やす』仕事の内容は違うがその志は同じである。
 最後に寺門嘉之氏はプロフェッショナルとは『プロフェッショナルという自覚を持ち、そして、その自覚だけではなくして、プロであり続けるだけの努力をし、結果を求められる仕事に対してきちっと責任を負っていける、それがプロだというふうに思います』と語っている。
 主語を『消防車をつくる私たちは』または『防災事業を営む私たちは』と変えても通用するプロの考え方に私は感動した。
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