長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

道具

 大リーグに挑戦していた、桑田真澄投手が現役を引退し、日本へ戻ってきた。桑田投手の野球に対しての姿勢は非常に好感が持てる。
 桑田投手はテレビでしか、見たことはないし、テレビを通じての桑田投手しか知らないけれど、私は大好きな人物の一人である。
 先日、大リーグでの出来事をお話されていたが、その中で、道具を大切にすることについて、お話をされていたのが印象に残った。
 大リーグではグローブを足で蹴ったり、グローブの上に座ったり、バットを足で折ったりする光景を良く目にしたそうである。そんな光景を見るにつけとても悲しくなった、と話されていた。
 以前にも、ある料理対決の番組で勝者になった外国の料理人が喜びのあまり、まな板の上に飛び乗って、小躍りしていると、対戦した日本の料理人がそれを見て激怒したというシーンを思い出す。
 日本人は、自分の職業で使用する道具を非常に大切にする国民だと思う。良く、道具を大切にできない人は良い仕事ができないと聞く。
 これは道具を大切にするという姿勢は、仕事の姿勢に通ずることを私たち日本人は良く知っているからである。
 一度、私たちの工場を訪れた、ある消防本部の方が作業中に工場を清掃している作業員に目を止め、この工場から生み出される車両が何故良い物になるのか分かったような気がします、と仰られた時、お客様はこんなことまで気にとめていらっしゃるのかと思った。(忙しくなるとなかなか実行することは難しくなってくるが・・)
 やはり私たちも整理整頓された環境から良いものは生み出されると思っている。今は2S(整理・整頓)ですらまだまだできていない。
 道具を大切にするということと、消防車両を生み出す環境が整理整頓されていて初めてそれに見合った製品になることを肝に銘じて、日々精進していこうと思う出来事だった。
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