長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大局観

 橋下大阪府知事労働組合の団体交渉のシーンは、まさしく今の大阪府そのものを表しているように感じた。
 メディアでは交渉全体を報道していない。また一部分をつまんで報道しているので実際の流れは分からないが、目的が良く浸透していないように感じた。
 大阪府を良くするという、根っこの部分は多分、橋下知事大阪府の職員も同じであろう。『職員にも生活がありますから。』という言葉がしきりに報道されていた。(実際つまんで報道されているので本当のところは分からないが・・)
 民間会社でいえば『社員にも生活がありますから』と言っても、会社があってはじめてその言葉は生きてくる。
 確かに、会社が社会から求められていることが会社の存在意義であるが、もし、そのような会社であり、自分の仕事に誇りがもてるなら、明確にビジョンが示されているのなら、会社に対する愛社精神があるのなら、そして、なんとか毎日を過ごせるなら、私なら何も言わずただひたすら努力すると思う。
 その部分が自分自身の価値観である。私は昔から、『謙虚』という言葉を叩き込まれてきた、ある意味では古い人間かもしれない。
 大阪府の職員の皆さんの言いたいことは十分に理解できる。しかし、今なすべきことは何かを良く考えることが必要だろう。
 以前に書いた聖徳太子の十七条の憲法をもう一度記そう。
 一に曰(い)わく、和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。人みな党あり、また達(さと)れるもの少なし。ここをもって、あるいは君父(くんぷ)に順(したが)わず、また隣里(りんり)に違(たが)う。

 しかれども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ