日本文化と躾
今日も朝、日課のランニングに出かける。卯辰山から天神橋の方向へ下ると、いつもの景色が見えてくる。浅野川はまだ、茶色の水をたたえていた。
かなり水量が減ったが、川が浅くなったように見える。かなりの土砂が上流から流れてきて堆積したのではないだろうか。今週の土曜日、日曜日で大勢のボランティアが作業をするようだ。私も時間をつくって参加したい。
今日は金沢ロータリークラブの例会に参加する。以前にも記したが副SAAのお役目を頂いた為、本年度になって快出席である。
本日の卓話者は日本舞踊家の藤岡寿さんである。『日本舞踊の美しさ』という演題でご講演頂いた。日本舞踊では手の表情で色々な情景を表すようだ。
教えて頂くとなるほどと思う。これまでただ見ていた日本舞踊の手の仕草の意味が理解できるとそこから何を表現しているか読取ることが出来る。とても勉強になった。
過去、日本人は非常に厳しく子どもたちを躾けた。その代表的なもののひとつに、食事に関するものがある。『食事は残さず食べる。』という事を子どもの頃厳しく言われた記憶がある。
当時は何故、嫌いなものを無理やり食べなくてはならないのか、と思ったが、今にしてみると、残さず食べることから食べ物のありがたみを知り、様々な命を頂いて生きていくことを教えてくれていたのだろう。
最近では給食も嫌いなものは食べなくても良いと、いわれているようだ。このように我慢して残さず食べるということは食事のことだけではない。これから社会に出れば、色々なことを我慢しなくてはならない。我慢をしなくても良いと、言われて育った子どもがどのような生き方をするかは火を見るより明らかだ。
最近の若者が就職して直ぐに離職する現象も、『我慢して食べる』という躾がなされなくなった事が原因のひとつにあるのではないのだろうか。
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