長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

北京オリンピック

 北京オリンピックが開幕した。今回の北京オリンピックでは様々な競技が行なわれるが、私はなんと言っても日本柔道の活躍に期待している。
 私は小さい頃から、剣道、柔道、少林寺拳法など武道に親しんできた。柔道は大学に元オリンピック選手の湊谷先生がいらっしゃった。湊谷先生は魔王のような強さだった。
 以前にもブログに紹介させて頂いたことがあったと思うが、日本で生まれた『柔道』は世界に広がり『JUDO』になった。
 日本で生まれた『柔道』は単なる勝ち負けを争うスポーツではなく、字の通り『柔の道』すなわち『道』なのである。武道である以上、勝者がいれば敗者もいるが、戦いにどんな方法でも勝てばよい、というのは武道とは言わないと私は信じている。
 以前、ある柔道の試合の決勝戦で足を負傷している対戦相手と戦った日本の柔道家は最後まで相手の負傷している足を攻めなかった。
 もし、どんなことをしても勝てばよいという心がそこにあったならば間違いなく相手の急所を狙って攻撃しただろう。しかし、卑怯なことを『よし』としなかった日本人の精神がそこにある。
 今日、『卑怯』という言葉を使わなくなった。ビジネスの世界でも資本の力に任せた、非常識ともいえる競争がまるで当たり前のように行なわれている。力の強いものが力の弱いものに勝つのは当たり前である。昔は勝って当たり前の喧嘩をすると、卑怯物といって叱られたものだ。
 今日は北京オリンピックで惜しくも谷亮子選手は銅メダルに終わった。いつもの谷選手らしくないような気がしたが、これは結果でしかない。谷選手にはお疲れ様と言いたい。
 今後、柔道も単なる勝ち負けではない『道』を通して、『人』のあるべき姿を極める、という本質を置き去りにしない事を望みたい。
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