将来の工場長を育てる

　文部科学省委託事業の『ものづくり技術者育成支援事業』が特別賞を受賞した。私達企業と学校が協働して将来の工場長を育てるプロジェクトを立ち上げた。
　今のプログラムはどちらかといえば技術者を養成することに主眼が置かれている。工場長に必要な資質を三つ上げなさいと言われれば、私は次の三つを上げる。
　１）豊かな人間性　：全てのベースになり、全てに優先する。
　２）技術力　：工場内の全てに精通し、技術という切り口から問題点を見つけ出し、速やかに対処できる能力。
　３）数字を見る力　：コストを分析し管理する能力。
　このお話を今日の情報交換会で先生にお話していると、１）の豊かな人間性は学校で教育できるでしょうか？
とたずねられた。
　これは育った環境、親の価値観など様々な要因が複雑に絡み合い人格を形成しているので、教育というかたちでは難しいかもしれないが気づきを与えることは出来ると私は思う。
　問題は気づきを得られるかである。何事も気づけば修正は可能だ。しかし、気づきがなく、原因他人論に終始している限り修正は難しい。
　『豊かな人間性は全てのベースになり、全てに優先する。』
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