長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

住む場所によって寿命は変わる。

 今日の冷え込みは今年の冬一番だった。朝5時半に起床し、日課のランニングに出かける。道路の濡れている様に見えている所はことごとく凍結していた。
 滑らないように十分に注意して走る。前方から走ってきた自転車を見て、滑らなければいいな、と思っていたらしばらくして後方から『ガチャン』というおとが聞こえたので振り返ると高校生くらいの学生が転倒していた。今日は交通事故が無ければなと思う。
 今日は私がお世話になっている金沢ロータリークラブの例会である。今日の卓話は金沢大学の高山純一教授で演題は『住む場所によって寿命は変わる。三次医療の現状と救急搬送業務の高度化の必要性』であった。
 私たちが現在取り組んでいるAED,BLS事業にとてもタイムリーな内容だった。金沢の救急車の到着時間は全国の平均よりも約1分早いそうだ。全国平均は約7分金沢市は6分だ。
 現在、救急車は6〜7分で現着できるのであるが、大都市圏では10分以上かかるケースもあるそうだ。そうなるととても大切になってくるのが一次救命のスキル(心配蘇生法)である。
 私たちはAEDの拡販だけでは片手落ちだと考え一次救命のスキルBLSの普及に全力を尽くしている。救急車の到着時間が長くなれば、BLSのスキルは重要になる。ひとりでも多くの市民がこのスキルを身に付けて欲しいと願う。
 また、もうひとつの問題は現場での処置が終わった後、病院への搬送に時間がかかる事である。特に大都市圏では搬送に1時間近くもかかるケースが少なくない。
 これでは重症の患者さんは助からない。こんなことから人の命を救う為にはひとつの部分だけを高度化しても大きな効果は期待できない。一次救命から救急車の現着、搬送、二次救命(三次医療)まで一貫しての改善が必要だ。
 住む場所によって救命に差があってはならない。住む場所によって寿命が変わってはならない。先ずは私たちは自分たちの出来ることを全力で行なっていこうと強く思った。
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