長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

『創作の現場から』

 金沢美術工芸大学は金沢の数ある大学の中でも、とてもクリエイティブな学生達が集う大学だ。毎年卒業式が近くなると金沢の繁華街『片町』を学生達が仮装して練り歩くのが恒例だ。

 本日の金沢ロータリークラブの卓話は『創作の現場から』と題して、金沢美術工芸大学学長の久世建二様にお話頂いた。
 卓話の中で久世学長は突然、『皆さん紙に犬を描いてください。』と仰られ、RCのメンバーは思い思いに絵を書き出した。その後、『皆さんの描いた犬はどちらに向いていますか?左ですか、右ですか?』と仰られた。
 殆どの人は左を向いた犬を描いたはずだ。中には正面を向いた犬を描いた方もいらっしゃる。このテストはどこでやっても、犬の方向はほぼ同じ確率になるそうである。
 これは殆どの人が右利きだから左に向いた犬の方が描きやすいそうなのである。横に一本の線を引く時も殆どの人は左から右へ線を引く。
 それはそうすると書きやすいからでなのである。では左利きの人は右から左へ線を引くのだろうか?実はそうではない人もいるそうだ。
 金沢美術工芸大学で大切なのは人と同じでは無いということなのだ。私達の商売でも他と同じことをしていては生き残っては行けない。独創性とはどうあるべきかで物事を見た上で、全く違う視点で物事を創造する能力だと思う。
 これは私達の企業にも共通する。常識の外側に独創性は存在するのかもしれない。
 最後に久世学長はこう仰られた。『手で考え、心で創る』 非常に深い意味を秘めた言葉である。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ