長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

中途半端は良くない

 海上警備行動が発令されアフリカのソマリア沖に自衛隊護衛艦さみだれ』『さざなみ』が今日出航した。憲法九条の拡大解釈や現行に合わない自衛隊法にとらわれ非常に大きな制約の下派遣される自衛隊員の気持ちを思うといささか複雑である。
 ソマリヤ沖を航行する全世界の船は年間二万隻、内日本の船は年間二千隻にもおよぶそうである。昨年起こった海賊行為は百件を超え800人以上の人達が人質になった。
 今回海上自衛隊警察官職務執行法に基づいて派遣される。したがって正当防衛が前提となり、相手が海上自衛隊の艦船を攻撃してこない限り、海上自衛隊が海賊を攻撃することは出来ない。また、守ることが出来るのは日本の船舶だけという誠におかしなことになっている。
 実際、海上自衛隊が攻撃を受けている他国の船舶を守らないなどということはどう考えても許されない。もし仮にそんな状況にあって他国の船舶を守ることをしなければ日本国の名誉は地に落ちる。
 自国の船を自国で守ることは至極当然のことであり、その目的を達成するために問題のある法律は改正すべきであると思う。また、憲法九条や自衛隊法を改正することイコール『戦争』という考え方はナンセンスだ。
 日本は国際社会の中で生きていかなくてはならないことは紛れも無い事実だ。世界に貢献し、世界の視点でものを見たときに何をすべきかは分かるはずだ。拡大解釈や新法を制定し対応するにはもう限界が来ている。
 何事も中途半端は良くない。政治家の皆さんにはどうあるべきかを真剣に考えて対応して頂きたい。
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